空き地について考える その1
空き地の現状は?
なぜ空き地になるのか?
国土交通省は7月3日、「土地政策研究会」の中間とりまとめを公表しました。
これは「サステナブルな土地の利用・管理」の実現を全体目標とした新たな土地基本
方針が閣議決定されたことを受け、速やかに処置すべき具体的な施策を中心に、中間
とりまとめを行なったものです。
当ブログでも過去に空き家について書いた記事はいくつかありますが、空き地については
やってなかったなぁと思い、今回から数回に渡って考えていきたいと思います。
全国的に空き地の面積が急増していることによって、ゴミの不法投棄や草木の繁茂、
害虫害獣の発生といった空き地の問題が発生しています。
まずどれくらいのスピードで空き地が増えているのかと言いますと、国土交通省が
出しているちょっと古いデータしかありませんが、、2008年から2018年にかけて、
632㎢から1,364㎢へと2倍以上に増加しており、空き地率も6.5%から12.4%へと
こちらも約2倍近くに増加しています。
浜松市の面積が1,558.06㎡ですから、上のデータから6年経過している現在は、浜松市と
同じくらいかそれ以上に空き地が増えているかと思われます。
そもそもなぜ空き地が増えるのか?
人口減少と共に進む高齢化のなかで空き地を所有する世帯について、主たる世帯主の
年齢別にみると、65歳以上の世帯が保有する割合は年々増加しており、1993年の25%
から、2008年には46%となり、2018年には60%まで増えているのです。
要するに空き地は、お年寄りが所有しているという現実が見えてきます。
また2018年時点で空き地となっている土地の取得方法をみると、相続・贈与により
取得したという土地が空き地となっている場合が73%で、購入した土地が空き地となった
場合は23%となっています。
これも相続・贈与により取得した土地が有効活用されずに空き地となっているという
のが数字に表れています。
長くなって来ましたので続きは次回の不動産ブログで。