住宅売却と築年数の関係
築年数は、どれくらいまで売却可能か?
耐震基準の変化
築年数は、20年以内が売却可能?
以前、古い住宅の売却依頼を受けました。
築年数は、50年以上経過していましたが、室内はリフォーム工事がされており
オール電化住宅に変更されていました。
事前の情報では、築50年以上ということでしたので、「これは建物を解体し
更地にしないと売れないかも」と思っておりました。
しかし、実際に内見しますと室内は壊すにはもったいないくらい綺麗です。
但し、耐震補強工事はしてませんでした。
売主さんの希望もあり、土地査定価格に少し建物価格を上乗せした金額で広告を
出させていただきました。
しかし、いくらリフォームをしてあるといっても、やはり築50年というのは
ネックなのか問い合わせは1カ月間で1件だけでした。
その1件の方には資料をお送りしましたが、その後の連絡はありませんでした。
木造住宅の築年数と売却可能年数の関係というのは、どの辺が目安となるの
でしょうか?
一般的には、築20年を超えてくると売却するハードルがかなり上がってくると
言われていますが、、。
私が思う目安の一つは、耐震基準です。
昭和56年以前の建物は、旧耐震基準で建築された建物である可能性がかなり
高いと言えます。
旧耐震基準とは、昭和56年5月までの建築確認において適用されていた基準です。
震度5強程度の揺れでも建物が倒壊せず、破損したとしても補修することで生活が
可能な構造基準であることを表します。
今ですと、築42年以上経過している建物です。
その後の耐震基準が、昭和56年6月からの新耐震基準です。
震度6強~7程度の揺れでも倒壊しないような構造基準として設定されています。
そして、もう一つ2000年基準というものがあります。
これは阪神・淡路大震災で多くの木造住宅が倒壊したことから、その耐震基準を
より強化したものです。
こうして耐震基準の変更された年から見ますと、築23年以内というのが
目安のひとつと考えてもいいかも知れませんね?