アリの世界にも「孤独死」がある
古藤先生の研究結果
人間にも当てはまる?
独りぼっちでは、長生きできない?
蟻の生態を研究している産業技術総合研究所の古藤先生の研究結果が載っている
記事を読みましたので、ご紹介します。
古藤さんの実験とは、
エサと水、休憩場所である巣を用意した箱の中に、オオアリの働きアリを
1.1匹だけの「孤立アリ」
2.幼虫といっしょの「同居アリ」
3.10匹の「グループアリ」
の3パターンに分けて飼育しました。
その結果、生存日数の中央値は、グループアリで66日だったのに対し、
同居アリは、半分以下の22日。
孤立アリにいたっては、わずか6.5日しか生きなかったそうです。
分析したところ、孤立アリは、グループアリの約2倍もの距離を移動していたのに
エサの消費量が、グループアリの半分程度だったことが判明しました。
正確には、孤立アリはエサを食べていたのに消化ができていなかったそうです。
活動量が大きかったので、エネルギーが足りなくなり早く死んでしまったとのこと。
仲間を探して動き回っていたと思われる孤立アリ、ストレスを感じ、
独りぼっちの環境で胃腸が悪くなってしまったのかと思うと、なんだか妙に
身につまされます。
人間でも、統計学者の本川氏が未婚者と既婚者の死亡率を算出したところ
45歳~65歳の未婚男性は同世代の既婚男性と比べて2.2倍になっていたと
発表しています。
また、40歳~79歳までの男女10万人の婚姻と死亡の状態を追跡調査した
データでは、未婚男性が心筋梗塞で亡くなるのは既婚男性の3.5倍、
心臓発作による死亡が2.2倍、呼吸器感系疾患による死亡が2.4倍にも
なるそうです。
原因としては、未婚男性に多い食事を中心とする生活習慣の劣悪さが
あげられると言っています。
その証拠に独身女性は既婚女性と比べて死亡リスクにほとんど差がないそうです。
女性は、未婚、既婚で生活習慣・食生活にあまり変わりはなく、また
さまざまなコミュニティ・仲間、習い事などに参加する人が多いために孤独に
なりにくいのではと言われています。
こう考えると、男一人で家にこもって、コンビニ弁当を食べて
人とも話さないとなると、早死にするということでしょうか?
あれ?考えてみれば、私も食事のこと以外では、一人の時間が多いし、
人と話さない時は1日誰ともほとんど話さない日もあるし、、(汗)あれ?