雪やこんこん?それとも雪やこんこ?
雪の歌詞は?
なぜ「雪やこんこん」になったのか?
作曲は、滝廉太郎?
「雪やこんこん~」という歌い出しで始まる多くの人が知っている歌があります。
まずは、いい加減な記憶力しかない私が覚えているこの歌の歌詞は、、、
ゆきやこんこん、あられやこんこん
降っても降ってもまだふりやまぬ
犬はよろこび庭かけまわり、猫はこたつで丸くなる
こんなふうに覚えていらっしゃる方って、結構多いのではないでしょうか?
でも、本当の歌詞は、、、
1.雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ。
降つては降つては ずんずん積もる。
山も野原も 綿帽子(わたぼうし)かぶり、
枯木(かれき)残らず 花が咲く。
2.雪やこんこ 霰やこんこ。
降つても降つても まだ降りやまぬ。
犬は喜び 庭かけまはり、
猫はこたつで丸くなる。
「雪やこんこん」ではなく「雪やこんこ」だったんですね?
しかも、私が覚えていた歌は、2番!だったなんて、、、。
なぜこのようなことが起こったのか、ネットにはいくつかの説がありましたが、
その中で私が一番腑に落ちた説がこうです。
この「雪」という曲が尋常小学校唱歌になったのは、1911年です。
この10年前に滝廉太郎が作曲した「雪やこんこん」という歌がありました。
「雪やこんゝゝ」 作詞:東くみ 作曲:瀧廉太郎
雪やこんこん、あられやこんこん
もっとふれふれ、とけずにつもれ
つもった雪で、だるまや燈籠(とうろう)
こしらへましょー、お姉様
という全く別の歌なのですが、最初の歌い出しの「雪やこんこん、あられやこん
こん」が、混ざってしまったのではないかという説です。
もともと、「こんこ」とは、「来い来い」という意味だそうです。
また、この歌は多くのサイトで作詞、作曲が不詳となっていますが、中には
作詞は、明治大正期の国定教科書の編纂や文部省唱歌『池の鯉』
『案山子』などの作詞も担当した国文学者の武笠三氏だとしているものも
ありました。
そして作曲は、ドヴォルザークの「聖書の歌」から来たのではないかという
説もあります。
いずれにしましても、なんとも不思議な歌ですね?