通気断熱WB工法って、なんでしょうか?
WB工法について
においがこもらない家
WB工法って、聞いたことがありますか?
まだ、あまり知られていない工法かも知れません。私も住宅の方は、専門外ですので
それほど詳しくはありませんが、今回はこの工法について少しだけご紹介します。
WB(ウッドビルド)工法とは、一言で表すと「呼吸する家」と言える工法です。
外の新鮮な空気を取り入れることや、よどんだ空気を室外に吐き出すなどといった
作用を、まるで家そのものが呼吸するように、自然の力や家の構造自体で行うシステム
になっています。
世の中は、高気密高断熱を謳った家が多いですが、この工法はそれに真向から
反対した一人の大工さんが平成10年に発明した工法です。
在来工法の進化形ともいえる家です。
「息をする家」「着替える家」「流れを生かす家」を実現するために
・壁の中の通気性
・気温に反応する形状記憶合金
・気密性と断熱性
・湿気を通す壁
などに工夫があります。
と書いても「なんのこと?」となるでしょうから、詳しくはこちらをご覧ください↓
通気断熱WB工法の特徴は、機械の力で換気を行うのではなく、基礎部分と屋根の
棟部分に形状記憶合金の自動開閉装置を取り付けることで、壁の中で通気が行われる
ように家の設計が行われる点です。
この特徴から、夏場は床下の冷たい空気が外気と混ざって壁の中を上昇し、屋根から
抜けていくことになり、「空冷断熱」効果によって室内の温度上昇を抑えることが
できるのです。
また、無駄な湿気も屋根から逃がすようになっています。そして、冬になると、
棟部分の自動開閉装置が閉まり、通気層になっていた部分が保温層に変わります。
これにより外の冷たい外気が遮断されることになるため、家の断熱性がアップし、
冬場も快適な住空間を守ってくれるというわけです。
その結果、焼肉などをしてもにおいが残らない、トイレのにおいも気にならない、
湿度も70%を超えることがない、光熱費が安くおさえられるなどのメリットが
生まれるということです。
これから家を建てようとする方は、高気密高断熱の一点張りではなく、逆の発想の
WB工法も参考にして家づくりを考えてみたらいかがでしょうか?