付加価値リノベーション戦略とは?
自宅をリノベして高く売却するには?
デザインだけではダメ?
今回は、SUMOジャーナルに掲載されたインタビュー記事の紹介です。
一級建築士・管理建築士の伯耆原洋太(ほうきばら・ようた)さんが実践している
リノベーション戦略?を取り上げています。
戦略というものとはちょっと違いますが、伯耆原さんは、まず自宅マンションを購入し
その部屋を自分でデザインしてリノベーションをします。
そして、実際に一定期間その部屋に自分が住みます。
その後、売却をしますが、リノベーションによる付加価値がついたことで、購入金額
よりも高く売れるといいます。
そしてまた、それを原資としてさらにレベルアップした次の物件を探して、、という
サイクルです。
まるで、不動産版わらしべ長者みたいな感じですねー。
当然、デザインセンスや設計やリフォームの専門知識、マーケティング能力などが
必要となり、誰もがマネできるものではありません。
しかし、私がインタビュー記事の中で「なるほど」と感心したことがあります。
それは、部屋をデザインする時に、明確なターゲットをイメージしてリノベーションを
していることです。
例えば、「30歳の子どものいない夫婦」の住む家をイメージするとか、、。
それと、100%デザインではなく、不動産としての価値も重要視していることです。
エリア(周りの環境)や駅までの所要時間、築年数、坪単価などを考慮し、
先にイメージしたターゲットに合うのかどうかを検討していることです。
”売却を前提として考えると、その空間に住みたいと思ってもらえるような「デザイン」
と物件自体の「不動産価値」の2つがそろっていなければ、このスキームは
成り立たないだろうと。”と伯耆原さんは言っています。
このような手法は、昔から一部の不動産会社や建築会社はやってましたし、
今もあります。
古いマンションを安く購入して、リフォームして付加価値を付けて高く売るというもの
です。
しかし、見ていると中々長続きは、していないように思います。
会社組織として行うと、どうしても多くの物件を仕入れ、供給していかないと採算が
取れなくなります。
そうすると、どうしても不動産価値の見極めやデザイン性などが甘くなりがちですし、
妥協が入りやすくなることもあるかと思います。
その点、伯耆原さんのように自分が自ら住む家でもある訳ですから、物件の選択に
妥協はありませんよね?
1点ものの陶器を創るような感じでしょうか?
なにかこのあたりに、大家さんにとってのヒントもありそうですよ。
SUMOジャーナルの記事はこちらです↓