レントロールからわかることは?
レントロールの見方について
ここを注意しましょう!
前回の不動産ブログの続きです。
前回のブログでも書きましたが、レントロールは義務付けられているものでは
ありませんし書式に決まりもありません。
そして、記載内容も100%正確ではない場合もありますのでご注意ください。
もっと言えば、売主に不利な情報は載っていないと思っておいた方がいいです。
まず、レントロールをざっと見ますと、入居状況がわかります。空室がどれくらい
あるのかということが一目でわかります。
空室があれば、その退去時期も記載されていれば、どれくらいの期間空いているのかで
その物件の人気度もわかります。
あまり長く空いているようなら、その原因を探ってみましょう。
空室の募集賃料と周辺相場が、適当かどうかを確認することも大切です。
現在満室であっても、周辺相場と比べて高額な家賃であれば退去後に家賃総額が
大幅に下がってしまうことも考えられるからです。
一概に間取りや面積だけで周辺相場と比べるのではなく、設備や立地も加味して
比べてみる方がいいでしょう。
また、新築時からの賃料水準の推移を見て、将来的な賃料を予想することも必要です。
もし入居期間がわかるようであれば、短期間で退去してしまう部屋がないかどうかを
確認しておく方が良いかも知れません。
(これはレントロールでは通常わかりませんので、後日確認します)
例えば同じ部屋が、いつも短期間で退去しているようであれば、上下、隣室の
入居者に問題がある可能性もあります。
入居者の属性では、同じ法人が多くの部屋を借りている場合などが挙げられます。
その法人の撤退によって空室が大量に出てしまうリスクや退去とまではいかなくても、
一斉に賃料減額などの交渉が入る可能性もあります。
レントロールも、入ってくる家賃総額だけに目を奪われないで、このようなことにも
注意して購入していい物件がどうかの判断をすると良いと思います。