赤穂浪士討ち入りの日
小説「四十七人の刺客」のご紹介と池宮彰一郎さんについて
リーダーとは?がわかる本
今日は、赤穂浪士たちが、吉良邸に討ち入りした日であります。
今さら言うまでもなく、江戸時代の元禄年間に、江戸城・松之大廊下で、高家の
吉良上野介(きらこうずけのすけ)義央に斬りつけたとして、播磨赤穂藩藩主の
浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)長矩が切腹に処せられた事件が発端となり、
その後、亡き主君の浅野長矩に代わり、家臣の大石内蔵助良雄以下47人が本所の
吉良邸に討ち入り、吉良義央らを討った日です。
このお話は、毎年のようにドラマや映画になっています。
今回ご紹介したいのは、この物語を取り上げた中で私が一番好きな小説である
池宮 彰一郎(いけみや しょういちろう)さんの小説『四十七人の刺客』です。
これは1992年に発表され池宮さんのデビュー作です。新田次郎文学賞も
受賞された作品です。
池宮さんは、脚本家として数々の映画、ドラマに関わってきて、このデビュー作を
執筆したのは69歳の時でした。
その後、いくつかの作品で司馬遼太郎作品との類似点を指摘され、絶版・回収と
なり作家生命に影響を与えてしまいました。
どうも意図的なものではなく、池宮さんは、他の資料等と取り違えたようですが、
残念な結果になりました。
さて、「四十七人の刺客」ですが、私にこの本を勧めてくれたのは、出版当時に
企業再生などの仕事や組織についての講演会をなさっていた先生でした。
「この小説には、企業再建や組織というものについて全てのヒントがある」と
申されていました。
私も読んでみて、今までの赤穂浪士の物語とはちょっと違った視点から書かれていて
非常におもしろく、かつ、ためになりました。
この小説は、その後、高倉健さん主演で映画化もされましたね。
もしご興味がありましたら、ぜひご一読を、、。