三方不動産株式会社
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2021年11月18日
不動産コラム

相続ってなんだろう?

相続の意味とは?

相続放棄することは簡単ですが、、。

親が教えてくれたもの

ある相談を受けました。

お父さんが若くして突然亡くなってしまい、相続が発生しました。

 

相続人は、相談者とお嫁にいった妹の2人。(母親は数年前に他界していました)

相続資産は、実家と約250万円の借金のみ。預貯金は、ほとんどありません。

お父さんは、生命保険などにも加入していませんでした。

 

周囲に相談すると、みなさんが「相続放棄をしろ」と言われるそうです。

彼は、思い悩んでか少々疲れている様子です。

 

相続放棄は、相続を知ってから3カ月以内にしか出来ません。

その期限が近づいています。

 

もう少し詳しくお聞きすると、実家には抵当権などは付いてないものの、

市街化調整区域で郊外にあるため、買い手がつくかどうかわからないような

場所にあるとのこと。

 

相談者は、現在独身で名古屋で仕事をしていますが、将来的には浜松に戻って来たいと

思っていました。

 

問題の借金ですが、どうも長年病気で入院していて亡くなってしまった妻の

(相談者の母親)入院費用を賄うために、お父さんが友人から借りていた借金

のようです。

 

真面目なお父さんだったようで、亡くなる直前まで毎月少しづつではありますが、

キチンとお金を借りた方へ返済を続けていたそうです。

 

お父さんの性格からして、他にギャンブルや遊興費などの借金はないはずだとも。

(スジのよくないところから借金をしていると、わざと相続放棄ができなくなる

3カ月が経過するのを待って請求をしてくる業者もいますのでご注意を!)

 

これらを伺って私は、「相続放棄をしないで、借金もそのまま引き継いだら

いかがでしょうか?」と言いました。

 

借金を背負わせるとは、ある意味プロとしてはダメなアドバイスかも知れません。

しかし、相談者の「未来」と亡くなったお父さんの「思い」を考えると

そう思えてなりませんでした。

 

お父さんの友人は、不動産(実家)の担保も取らずに母親の入院費用に困っていた

お父さんのために、お金を用立ててくれました。

 

お父さんの人柄から、それだけの信用があったのでしょう。

もしそれを裏切ってしまったら、亡くなったお父さんとその友人の方のお気持ちは、

どうでしょう?

 

相続は、常にお金の損得勘定だけで行うものではないと私は思います。

そのことだけを考えてしまうと、必ず「争族」になってしまいます。

 

親子、兄弟姉妹の絆を切らないで、親の「思い」も引き継ぐのが「相続」の

あるべき姿のはずです。

 

今回の場合は、莫大な借金ではありませんし、それを引き継ぐ方が、

気持ちの上で親子の絆を守ることだと判断しました。

 

相談者の彼は、独身で、妻子もいませんし、本人も分割なら数年以内に

返せない金額ではないと言います。

 

将来、浜松に戻って来たいという気持ちもありますので、生まれ育った実家が残ると

いうことは安心材料になります。

何より、後ろめたさもなく胸を張って帰ってくることが出来ます。

 

相談者の方が最後に言われました。

「心のどこかでずっと何か引っかかっていました。本当に相続放棄をしてしまって

いいのか?と、、。誰かが、はっきりこう言ってくれるのを待っていたのかも

知れません」と。

 

彼自身も、おそらく最初から答えはわかっていたはずです。

なんたって誠実なお父さんに育てられた息子ですからね?

 

彼が父親の思いを引き継ぎ、逃げないでその責任を果たし終えた時、

今後の人生において金銭では決して手に入らない「信用」と「自信」を得ることを

信じています。

この記事を書いた人
澤木 規行 サワキ ノリユキ
澤木 規行
三方不動産㈱の澤木です。 社長一人の小さな不動産会社ですが、不動産業に携わって33年間の経験と知識を生かして、皆様のお役に立てるように頑張ります。 「三方不動産に依頼して良かった!」と思ってもらえる仕事を積み重ねて行きます。 不動産の売却や土地活用でお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください! また、不動産を購入しようかどうか迷っている方、 ポータルサイトや他社サイトでも気になる物件がございましたら、お気軽に ご相談ください。

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