不動産についてのトピックス あれこれ
最近の不動産市況調査から
地価動向や消費者動向などについて
静岡県内の不動産市況調査によると
県不動産鑑定士協会と県宅地建物取引業協会が7月4日までにまとめた今年の
4月1日時点での不動産市況調査によると
地価動向判断指数(上昇傾向と答えた割合から下落傾向と答えた割合を引いたもの)は、
マイナス9.7で前回調査の昨年10月1日時点から1.6ポイント下落実感が拡大!
下落実感の拡大は3年ぶり。全体的には底値感があり、都市部では堅調な需要が
見られるものの、少子高齢化や過疎化、災害リスク、空き家の増加による供給過剰感
を反映したものとなったとのこと。
ただし浜松はプラス10.1と上昇実感が下落実感を大きく上回っています。
しかし、半年先の予測では全県でマイナス14.9と下落実感がさらに拡大すると
いう予測になっています。
路線価公表と2019年土地白書から
国税庁は7月1日に相続税や贈与税の基準となる路線価格を公表しました。
全国平均は、1.3%のプラスでしたが、静岡県は0.6%下落し、11年連続で
前年を下回りました。
これから読み取れるのは、インバウンド(訪日外国人客)の増加や景気回復で
大都市でのホテル、オフィス需要が拡大したことが上昇の理由。
そのため、上昇したのは大都市圏と観光地のみでそれ以外は下落という
二極化傾向が相変わらず続いています。
上昇率が最も高かったのは、北海道スキーリゾートのニセコで、5年連続で
前年比50%増だそうです。
もう一つ私の興味を引いたのは、2019年「土地白書」からで
国民の意識調査で、「持ち家志向か借家志向か」の質問に、
「土地・建物については両方とも所有したい」という回答が74.6%で
3年連続の減少。逆に「賃貸住宅で構わない」が17.8%と調査開始以来
最も高い結果になったそうです。
以前、持ち家志向は高いですが、じわじわと借家志向が増えている背景は
なんでしょうか?
最後に浜北区役所の跡地利用で「スマートマンション」住宅(エネルギーの
効果的な使用や節電などを実現することや、エネルギー自給率30%、非常時の
電力確保)などいろいろと条件をつけて、最低売却価格4億9700万円で開発事業者を
募集したところ、なんと応募した事業者は0!応募なし!
今年の10月には土地の引渡しが行われる予定でしたが、大幅に遅れることに
なりそうです。
価格もどうかと思いますし、いろいろと条件も付けすぎでしょ?
と思っちゃいました。(笑)