仲介手数料 「分かれ」とは?
仲介の種類について
「分かれ」と「片手」とは?
不動産仲介の種類は?
不動産用語についてというよりも、これは業界用語に近いものかも知れません
まず、不動産仲介の種類について見てみましょう!
不動産売買の仲介業務において
1.売主から売却依頼を受けている業者が、自ら買主を見つけてくる場合
2.売主から売却依頼を受けている業者(元付け業者)が、自分ではなく
買主から購入希望を聞いている業者(客付け業者)と情報交換をして
成約する場合
3.売主から売却依頼を受けている業者(元付け業者)と買主から購入依頼を
受けている業者(客付け業者)の間に、更に複数の業者が入って成約する
場合
大きく分けて、不動産仲介には、この3パターンがあります。
パターンごとの業界用語?
1のパターン(売主から売却依頼を受けている不動産業者が、買主も自分で
見つけてくる)
このケースでは、仲介手数料を売主からも買主からも、もらえます。
これを「両手」と不動産業界では言っています。
この「手」というのは、人の両方の手という意味ではなく、仲介手数料の「手」の
意味を言っています。
両方から手数料をもらえるから「両手」なのですね。
2のパターン(元付け業者と客付け業者が協力して成約する)
このケースは、元付け業者は、売主から依頼を受けていますので、売主から
仲介手数料を頂き、客付け業者は買主から購入依頼を受けていますので
買主から仲介手数料を頂く。
これが、「分かれ」というものです。
また、先程の「両手」に対して、この分かれのことを「片手」とも言います。
3のパターン(元付け業者と客付け業者以外の不動産業者が関わる)
このケースは、例えば売主側に2社の業者が入っていたり、買主側に
も複数の業者が入っていたりする場合です。
「あんこ」とも言います。
このパターンは、東京など大都会で売買価格が、何億、何十億と高額になる
場合に、時々あります。
私も、過去に5社ほど間に業者が入って成約したことがあります。
仲介手数料も、均一の場合や各社の働きに応じて分けられる場合があります。
実務では、間に不動産業者の数が多く関わっているほど、成約はむずかしくなります。
情報が確実に相手側に伝わらない場合があるからです。
伝言ゲームと同じで、人数が増えるほど正確に伝わらないのと同じです。
いずれにしても、お客様から見れば、以前お話した3%+6万円+消費税という
仲介手数料の上限が決まっていますので、それ以上の請求はありません。
しかし、同じ金額であれば自分のために一生懸命になってくれる不動産業者に
支払いたいというのが、人情ではないでしょうか?