ウッドショックによる住宅値上げ
大手住宅メーカーの値上げが始まった。
新規住宅着工数の減少も?
5月27日に当ブログで「ウッドショックって、なに?」という記事を書かせて
頂きました。
これです↓
https://mikata-f.com/contents/3911
今回は、その後の動きについて日本経済新聞6月19日の記事より一部抜粋して
ご紹介します。
"世界的な品不足を受けた木材価格の高騰「ウッドショック」が国内の住宅業界で
続いている。大和ハウス工業や積水ハウスなどは木造住宅の値上げに踏み切った。
木材不足から、2021年4~9月の戸建て着工数は数万戸減る可能性もある。
震源地の米国の木材相場は落ち着きつつあるが、なお高水準だ。値上げや着工遅れで
住宅市場が冷え込めば、消費の回復の足かせとなる。
大和ハウスは6月から戸建て住宅の一部について、建築費用の見積もりに木材価格の
上昇分を上乗せした。
上乗せ額は数十万円程度で、建築費用(土地代除く)は1%上昇する。
大和ハウスは年7,000戸程度を販売しており、今回の値上げでは、そのうち約5%が
対象となる見込みだ。
中略
積水ハウスはこのほど、自社で手がける木造住宅すべてで値上げした。
同社では年間の戸建て建築棟数の4割を占める約3,500棟が木造だ。
「木材高騰を受けて、価格交渉などで対応できない部分を上乗せした」と説明している
値上げ幅は建築費用(土地代除く)の1%だ。
建売住宅最大手の飯田グループホールディングスは「6月末に納入される木材から、
価格上昇の影響を受けそうだ」と警戒する。"
といった感じで大手住宅メーカーの値上げが始まっています。
日本総合研究所は21年6月、21年4~9月の新設住宅着工戸数が前年の同時期に比べて
5万7000戸減るとの試算も発表しています。
住宅業界では、樹種を国産材に変更するなど対応を始めていますが、限界があります。
アメリカの木材相場も、一時期よりは落ち着いたようですが、まだ予断を許さない
状況に変わりはないようです。