あるラーメン屋さんの相続 公平な相続って
相続を争族にさせないためにはどうすればいいのか?
あるラーメン屋さんの事例から考えてみましょう!
遺産分割の公平さってなんだろ?
あるラーメン屋さんの相続物語
これは、私がまだ相続アドバイザー養成講座を受けている時の講義の中で、確か
野口先生がお話になって下さったある相続(争族)の物語です。
私も昔のことで記憶が正確ではありませんので、私の脚色もかなり入ることを
ご容赦ください。(すみません)
下町にある小さなラーメン屋さんがありました。
お父さんが若い頃からの修行を経て、苦労してようやく持った自分のお店です。
お母さんと二人で始めたお店ですが、段々とお客さんも増えていき、商売は
順調でした。
やがて、子供も2人生まれ、それまで借りていたお店でしたが、大家さんから土地と
建物を売ってもらうことも出来、そこに自宅も増築しました。
さらに時間が流れて、小さな頃からお父さんの仕事を見て育った長男が、
跡を継ぎたいと言って、お父さん、お母さんと3人でお店をやるようになりました。
順風満帆でしたが、ある日お父さんが、病に倒れます。
妹は数年前に、嫁に行きました。そこで結婚したばかりの長男のお嫁さんが
仕事をやめてお父さんの介護をすることになりました。
お店は、一人前になった長男とお母さんとで何とか切り盛りしていかなくては
いけません。お父さんが戻ってくるまで店をつぶすわけにはいかないと2人は
頑張りました。
お嫁さんもお父さんの慣れない介護で大変でした。
その間、他県にお嫁にいった妹はほとんど帰ってきませんでした。
介護の甲斐もなくお父さんは他界してしまいました。
相続人はお母さん、長男、妹(長女)の3人です。
財産は、ラーメン店舗付き住宅とその土地、わずかな預貯金だけでした。
この時の相続は、もめることもなく、あっさりと全資産をお母さん一人が
相続することで決まりました。
相続で問題が起きる時は
通常、相続でもめごとが起こるのは両親が亡くなった後です。
親が生きている間は、子供たちは親を立てるか、親のいうことに従います。
争族が起こるのは、親が2人とも亡くなってからです。
このラーメン屋さんもそうでした。
お父さんの後を追うように、間もなくお母さんも亡くなってしまいました。
その頃、お店は長男と長男のお嫁さん、お母さんの3人で仲良くやっていたのですが
そのお母さんがいなくなってしまいました。
長男と長男の奥さんは、力を合わせてお店を守っていくしかないと決意を
新たにしたところに、妹が相続財産を寄越すように言ってきました。
もともと長男さんは妹にもわずかな預貯金から半分を渡すつもりでしたから
異存はありません。
しかし、この時の妹の言い分は「自分には相続財産の2分の1をもらう権利がある」
だから、全資産の半分を寄越せというものでした。
預貯金以外の資産は、お店兼自宅とその土地しかありません。
長くなりそうですので、続きは次回へ
