名将　野村克也監督逝く

野村監督を悼んで

私の尊敬する野村監督が、昨日亡くなりました。

奥様を亡くされてから、元気のない姿をテレビで拝見して心配していましたが、

ついに名監督が逝ってしまいましたね。

野村さんのヤクルト監督時代、私の人生で最もプロ野球を観に行っていた時期、

当時ヤクルトファンというより野村ファンだった私は、暇があれば神宮球場へ

足を運んでました。

古田、岡林、池山、広沢、伊藤智、飯田、宮本、高津などなど忘れられない選手と共に

３度の日本シリーズ制覇！

１９９７年、最後の日本シリーズで西武を破り、日本一となって野村監督が胴上げされた

その試合を神宮球場のネット裏で観戦できたことは、私の一生の思い出です。

その当時、勤めていた会社を通じてお知り合いになった広沢選手から

野村監督のお話を聞いたことがあります。

あるミーティングで、ワンアウト、１塁３塁からの攻撃についてだけで２時間以上（！）

講義をしたのだとか、、。

素人相手に話をするのではないんですよ！

小さい頃からずっと野球をやって来て、いろいろな指導者にも出会い、

野球界の頂点にあるプロ野球選手となり、野球を職業として何年も

プロ野球のトップレベルにいたベテランの広沢選手（当時）に

「目から鱗の講義ばかりだった」と言わしめる野村監督の野球に対する

底知れない知識！！情熱！！

驚愕という言葉しかありません。野村監督というのは、どれ程凄い人なのかと、、。

まさに本物の監督です！

現在、野村監督の教えを受けた当時のヤクルト選手たちがたくさん指導者となり

プロ野球のいろいろなチームで活躍されていることを見ても、その凄さが

証明されていると思います。

野村再生工場とも呼ばれましたが、これなど、ただ野球理論が優れているだけではなく

その選手に寄り添い、愛情をもって接しなければ決して出来なかったことだと

推察致します。

 

毒舌を吐きながらも、その言葉の裏にある選手への信頼や優しさが感じ取れました。

人情味溢れるあの照れたような、はにかんだ笑い方が、なんとも言えませんでしたね。

 

また、野球だけではなく、残された言葉の数々からも、

野村さんは、野球に対してだけではなく人生に対しても鋭い洞察力をもって真摯に

深く自分自身とずっと対話をして来たんだろうなと思います。

中でも、私が一番感銘を受けた言葉は、

　　　　　　　　意識が変われば行動が変わる

　　　　　　　　行動が変われば習慣が変わる

　　　　　　　　習慣が変われば人格が変わる

　　　　　　　　人格が変われば運命が変わる

ヒンズー教の教えを野村監督がアレンジしたものだそうですが、

我が家では、この言葉を家訓のように以前からトイレのドアに貼って家人を

鼓舞するようにしています。

今度の休みには、南海のプレーイングマネジャーだった頃の野村監督が

生き生きと描かれている水島新司の野球漫画「あぶさん」の初期の頃を再読して

野村監督を偲びたいと思います。

本当にありがとうございました、野村監督！！！

あぁ、一度でも日本代表の監督をやらせてあげて欲しかったなぁ、、、