ローン滞納 物件を売却しないで済む方法?
不動産投資で失敗したときの対処方法
収益物件のローンが払えない?
最近、不動産投資で失敗して多額のローンが払えなくなったという方の話を
聞きました。
そこで、今回は基本的な対処方法について考えてみます。
購入したアパート・マンションのローンが払えなくなった時の対応については
1.自己破産
2.競売
3.民事再生
4.任意売却
5.任意整理
6.リスケジュール
という方法が考えられますが、出来ることなら物件を手放さずに済ませたいもの
ですが、そういう訳にもいかないこともあります。
1~3については、よく聞く方法ですし、ご存知の方も多いと思いますので
今日は、4~6について書いてみます。
「任意売却」
金融機関に了解を得て、自分で所有するアパート・マンションを売却
する方法。競売価格よりも高く売れる場合が多く、損害も、その分少なくて
済みます。
「任意整理」
ローンの返済金額の一部免除やそれに合わせて確実に返済できるように
返済期間や返済額を金融機関と話し合う方法
「リスケジュール」
ローンの返済期間を延ばしてもらい、確実に返済する旨を金融機関と
話し合う方法
順番としては、リスケジュール→任意整理→任意売却と行きたいところですが、
金融機関にリスケジュールの相談をした途端に、金融機関の態度が
変わるかも知れません。
金融機関に「危ない物件」と判断されると、金融機関主導で事が運んで行って
しまうケースがよくあります。
不動産を手放したくないのに、銀行の姿勢が一方的すぎて聞く耳を持ってくれない
ということもあります。
そんな時は、「特定調停」といって、債務者と債権者の間に裁判所が入って
返済方法について話し合う手続きがあります。
金融機関と直接交渉すると、返済が滞っている弱い立場ですので、どうしても
銀行の言いなりになってしまいがちです。
そこで裁判所に仲介役になってもらうと、安価な費用で済みますし、
金融機関も少なくとも話し合いには応じてくれるはずです。
しかし、この特定調停は、必要書類の準備や手続きに時間が掛かるという
デメリットがありますので、その間、督促は止まりません。
時間や精神的に余裕のない方は、特定調停を弁護士に依頼した方がいいでしょう。
そう考えると結局、債務整理が得意な弁護士に、まずは相談するのが最良の方法と
いえるかも知れませんね?