サランラップの由来
なぜサランラップというネーミングに?
元々は、軍事用だった?
どこの家庭にもある「サランラップ」
便利ですよねー?
今回は、このサランラップというネーミングにまつわるおもしろいお話を
お届けすることにします。
調べてみますとサランラップというのは、元々は軍事用に使用されていたフィルムだった
ようです。
サランラップの素材であるポリ塩化ビニリデン製のフィルム自体は、アメリカで
開発されました。
第二次世界大戦中、ジャングルを行軍するアメリカの兵士たちは、沼地を歩くために
靴の中が濡れてしまい水虫に悩まされていました。
そこでこの合成樹脂のフィルムを靴の中敷に利用したのです。
また、合成樹脂のフィルムは蚊帳を張ったり銃や弾丸の包装材としても重宝されました。
そして終戦後、大量に余った合成樹脂のフィルムの新たな使い道を考えるうちに
思いついたのが、食品用のラップだったのです。
以下、旭化成ホームプロダクツHPからの抜粋です。
”フィルム製造メーカーの職長を務めていたラドウィック、アイアンズの二人は、妻を
伴って近所の人々とピクニックに出かけました。
ラドウィックの奥さんは、たまたま夫が会社で作っていたフィルムにレタスを包んで
持っていきました。
すると「このラップとてもきれい。どこで手に入れたの?」
「私も欲しい。どこで売っているの?」と大変な評判になってしまいました。
そこでラドウィック、アイアンズの二人は驚き、早速翌日上司に報告し、クリング・
ラップ・カンパニーを設立して開発に着手し、ダウケミカル社から取り寄せた樹脂の
ロールを紙管に巻き付けて箱詰めし、サランラップ第1号が完成したという訳です。
完成すると近郊の都市でも試験的に販売され、結果は上々でした。
名前もラドウィック、アイアンズの二人の妻サラ(Sarah)とアン(Ann)にち
なんで「サランラップ®」と決定されました。”
そうなんです。サランラップというのは、製造元だった社員二人の奥さんの
名前から取ったんですね。
しかし、開発者の名前ではなく、そのきっかけを作ってくれた妻の名前から取ったと
いうのがステキじゃないですか?
旭化成さんのHPはこちらです↓
https://www.asahi-kasei.co.jp/saran/