空き地について考える その3
空き地の有効利用とは?
早急に動き出すことが大切
人口減少・少子高齢化を背景に増加する空き地を見てきました。
では、それに対しての対策はどのようなものがあるでしょうか?
一つには、所有者不明土地を減らす取り組みがあります。
相続登記を義務化したり、放置している土地には固定資産税の優遇措置を与えないなど
もそうでしょう。
しかし、これは根本的な空き地の減少には大きな影響を与えるとは思えません。
国土交通省では、空き地の利活用を促すため「ニーズの掘り起こし、マッチング、
地方公共団体のサポートを担う中間組織の存在」
「地域コミュニティや幅広いプレーヤー、マネジメント人材の関り」
「土地所有者の管理責任を果たす仕組み」などにより、利活用と管理の担い手を確保
するなどのサポートを行っていますが、どうでしょうか?
また、地方などの活用見込みがない空き地の農園や菜園等への土地利用の転換を
本格的に検討すべきとし、空き地等の発生状況や利活用の意向把握により対策を
重点化すべきとしています。
つまり、今まで農地から宅地へと変わってきた土地を、宅地から農地へ戻すと
いうことですね?
土地活用は、乱暴な言い方をしてしまえが、「売るか貸すか建てる」しかありません。
収益性が高いものからいえば
・賃貸アパート・マンション経営
・戸建賃貸経営
・駐車場経営
・事業用土地(ロードサイド店舗やテナントビルなど)として貸す
・トランクルーム経営
・太陽光発電を設置
・コインランドリー経営
・資材置き場
・貸し農園
などが挙げられます。
もちろんどんな土地でもアパート・マンション経営が可能ではありません。
その土地の立地や特性をよく理解した上での活用が大切なのは言うまでもありません。
現状では行政が行う対策よりも、空き地の増加の方が早いと思われますので、
空き地をお持ちの方に言えることは、のんびりと構えていないで自分で活用しないので
あれば早急に売る・貸す・建てるという検討をすることだと思います。
周りが空き地だらけになってしまってからでは、手遅れになりますよ。