令和5年住宅・土地統計調査 から
空き家率の正しい見方は?
静岡県の空き家率は?
ちょっと前の新聞やTVなどで日本の空き家率が話題に上ったかと思います。
これは5年ごとに行われる住宅・土地統計調査結果が公表されたからです。
この調査は日本の住宅とそこに居住する世帯の居住状況、世帯の保有する土地等の
実態を把握し、その現状と推移を明らかにする調査です。
中でもいつも話題になるのが、日本の空き家率が増加しているというニュースです。
調査結果によりますと、日本の総住宅数は約6502万戸で過去最多となりました。
そして「空き家」の数は、全国で約900万戸に達し、空き家率は13.8%にまで上昇したと
言うニュースです。
「約7軒に1軒が空き家?」
いや、この数字、通常我々が思い浮かべる空き家とはちょっと違います。
ここで言う空き家というのは、新築・中古住宅を問わず賃貸や売却のために
空き家になっている住宅も含んでいるのです。
また別荘や残業で遅くなったときに寝泊まりするセカンドハウス的なものも
入っている数字です。
ですので、空き家数のうち、これら「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」は
約385万戸と、総住宅数に占める割合は5.9%となります。
(長期入院や転勤、または居住しているのかどうかわからない住宅も含む)
5年前(2018年)の調査時の349万戸と比べ、37万戸の増加となっており
約9.6%もの増加率です。
本来は、この数字こそ問題とするべきだと思いますが、、。
空き家率を都道府県別にみると、和歌山県及び徳島県が21.2%と最も高く、次いで
山梨県が20.5%などとなっています。
また、「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家率」を都道府県別にみると、
鹿児島県が13.6%と最も高く、次いで高知県が12.9%、徳島県及び愛媛県が12.2%など
となっており、西日本で高い傾向が見られます。
ちなみに静岡県の空き家率は、16.6%で、「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く
空き家率」は、5.9%です。
いずれにしても人口減少が続く限り、空き家は増加していくのは間違いありません。
総務省統計局の報道資料はこちらです↓