三方不動産株式会社
2024年05月08日
ブログ
「あこぎ」の由来について
阿漕ヶ浦の伝説とは?
阿漕平治伝説
時代劇などで使われる「あこぎ」という言葉があります。
「越後屋、そちもあこぎなやつよのー」などと使いますよね?(笑)
意味としては、しつこく、ずうずうしいこと。
義理人情に欠けあくどいこと。特に、無慈悲に金品をむさぼること。
また、たび重なることという意味もあります。
この「あこぎ」という言葉は、漢字で書くと「阿漕」と書きます。
調べてみますと、阿漕の語源は三重県の津市中心部の海岸「阿漕(あこぎ)浦」に
伝わる伝説に由来していました。
この阿漕ヶ浦という海岸は、伊勢神宮に供える魚を獲る場所として一般には
禁漁区とされていました。
近くに住んでいた漁師の平治は、病気の母親を抱えていました。
ある時平治は「母親の病気には阿漕ケ浦で捕れる矢柄という魚がよい」と聞きました。
平治は阿漕ヶ浦が禁漁区であることを知っていましたが、病で日に日に衰弱していく
母親を前に決心し、禁漁区である阿漕ケ浦に夜な夜な舟をこぎ出し矢柄を
獲ったのです。
そして、このヤガラを食べさせたことで母親の体調は少しずつ回復しました。
しかし、ある晩「平治」と書かれたすげ笠を浜に置き忘れてしまいました。このことから
密漁が露見してしまい捕らわれた平治はす巻きにされて、阿漕ヶ浦の沖に沈められて
しまったのです。
その後、夜になると阿漕ヶ浦から泣き声や網を打つ音が聞こえ、その音を聞いた者は
病気になったと言うのが阿漕平治伝説の概略です。
地元住民でつくる「阿漕平治保存会」は毎年、平治の孝をたたえ、その霊を慰めるため
平治が処罰されたと伝わる8月16日夜、阿漕塚で供養を捧げているそうです。
こうして見ると、あこぎという言葉は、親孝行という意味になっていても
おかしくなかったのかもしれませんね?
この記事を書いた人
澤木 規行
三方不動産㈱の澤木です。
社長一人の小さな不動産会社ですが、不動産業に携わって36年間の経験と知識を生かして、皆様のお役に立てるように頑張ります。
「三方不動産に依頼して良かった!」と思ってもらえる仕事を積み重ねて行きます。
不動産の売却や土地活用でお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください!
また、不動産を購入しようかどうか迷っている方、
ポータルサイトや他社サイトでも気になる物件がございましたら、お気軽に
ご相談ください。