住宅ペアローン 離婚をすると、、
ペアローンを組んで離婚となると、、
お互いが連帯保証人
前回の不動産ブログで住宅ペアローンが組みやすくなったというニュースを
記事にしました。
今回はその続編というか離婚をするとどうなるのかというお話です。
まず繰り返しになりますが、ペアローンというのは、住宅ローンの一種で、
夫婦で一緒に組むローンのことを言います。
2人が同じ住宅ローンを支払うため連帯保証人はお互いになり、万が一、片方が
支払えなかった場合にもう片方が責任を負うことになります。
前回のブログでは、一方の配偶者が亡くなった場合やがんなどの疾病にかかった場合
には、亡くなった方の配偶者の残債まで保険でカバー出来るようなサービスが
増えてますよということでしたね?
しかし、離婚の場合は違います。
婚姻中に組んだペアローンは離婚後も残り、住宅ローンの返済を継続しなければ
なりません。
また、離婚後もお互いは連帯保証人であるという関係ですので、もし離婚後に相手が
住宅ローンの返済を滞らせた場合、自分のローン返済に加えて相手のローン返済も
しなければならないという大問題に発展する可能性もあります。
そうすると、自宅を売却するか、夫か妻のどちらかにローンを1本化するかと
いうことになります。
例えば自宅を売却するにしても居住期間やローン内容によっては、売却が出来たと
しても売却金額よりも残債の方が高くて、ローンが残ってしまうことが多々あります。
また、どちらかがその家に住み続けるとなると、ローンを完済するか、家に住み続ける
人が債務引受によって住宅ローン付きで相手の持分を譲り受けるか、借り換えなどに
よってペアローンを一本化して解消するかなどの選択肢があります。
ローンをすぐに完済できる人というのは現実的に少ないでしょうし、相手のローンを
引き受けるにしても、引き受ける側の資力があるかないか金融機関の審査を
受けなければいけません。
そもそもその資力がある方なら、ペアローンを組まないでしょうからこちらも
むずかしいでしょう。
また、自宅に住まない側も、自分が住んでいないのにローンだけ払い続ける責任感の
強い人なら良いのですが、、。
いずれにしても、ペアローンを組んで離婚となると想像以上に大変なことになります
のでくれぐれも慎重に。