住宅ペアローンの新しい動き
ペアローンの改正点とは?
ペアローンがより使いやすく
3月14日の日本経済新聞に掲載された記事からご紹介します。
それによりますとネット銀行や大手銀行が、夫婦で住宅ローンを借りる「ペアローン」
の開拓に力を入れ始めたということです。
ペアローンというのは、住宅ローンの一種で、夫婦で一緒に組むローンのことを
言います。
ペアローンを組むとお互いがお互いの連帯保証人になるケースが一般的です。
最近の住宅価格の高騰からペアローンを使う人が増えてきているそうです。
ペアローンを利用することにより1人で住宅ローンを組むよりも借入上限額が増えたり
住宅ローン控除を受けられたりというメリットがあります。
しかし、デメリットとして夫婦のうち一方が亡くなった際は団信によって完済されると
はいえ、団信によって完済されるのはあくまでも亡くなった方の分だけであり、
生存している方の住宅ローンは残ってしまっていました。
共働きの場合は債務が残る配偶者も子育てなどのため転職や時短勤務で給与水準を
下げなければならないケースも多く、返済負担が実質的に大きくなることがありました。
そこで新たなサービスとしてPayPay銀行は6月、ペアローン向けの団信として
死亡やがんで配偶者の残債までゼロにする保険の提供を始めるそうです。
がん以外の病気の場合は、働けない状態が12カ月続くと借入残高をゼロにします。
りそな銀行と埼玉りそな銀行も10月から、がんと診断された際などに本人と配偶者が
抱えるローンの残高をゼロにするペアローン向け団信の提供を始めると言います。
ペアローンは特に若い世代で利用が広がっていて、三井住友トラスト・資産のミライ
研究所の23年の調査によると、20~29歳では22.2%がペアローンを利用しているそう
です。
但し、配偶者の死亡は保険でカバーできても、離婚はダメですよ。
ペアローンを組んだ状態で離婚をしてしまうと、とっても大変なことになりますから
ご注意を!
離婚した場合のペアローンについては、また別の機会に取り上げたいと思います。