隣室の騒音トラブル
騒音トラブルの対処法は?
どこまで我慢できる?
そろそろ入学や転勤など引っ越しのシーズンですが、せっかく良い所を見つけたと
思ったのに、いざ住んでみると上の階の子供の走る足音がうるさいとか夜中に
大音量で音楽を流す隣室など騒音によるトラブルが増えています。
それが毎日のことだと睡眠不足やイライラの原因となったりして苦情を言いたくなり
ますが、苦情を言いに行ったがために殺傷事件などに発展したらたまりません。
だから我慢する→ますますイライラすると更に悪循環に陥ってしまいます。
対処法としましては、自分で苦情を言いにいかずに、まずは大家や管理会社、
マンション管理組合などを通じて相手に伝えてもらうという方法が考えられます。
訪問して直接相手に伝えてくれるケースもありますが、張り紙や電話での対応が多く
基本的には注意喚起に留まることが多いです。
何度注意しても騒音が続く場合は、管理会社や管理組合がマンションからの退去を
求めるなど、注意喚起以外の方法を検討してくれるかもしれませんが、実際に
ここまでやるケースというのは少ないと思います。
夜中に大声や楽器演奏など騒音が常識を超えている場合は、警察に通報することも
一つです。
「公務員の制止をきかずに、人声、楽器、ラジオなどの音を異常に大きく出して静穏を
害し近隣に迷惑をかけた者は、拘留又は科料に処する」という規定が軽犯罪法にも
書いてあります。
あとはいくら注意しても聞かず、長期間に渡って騒音が続く場合、しかもそれによって
自分の健康状態に明らかな悪影響が出てる場合は、訴訟という手段もあるでしょう。
慰謝料や損害賠償、引っ越し費用等を求めて、騒音を発している人に訴えを起こすの
です。
これは簡単ではありません。
判例を見ても長期間に渡って著しい騒音を出しているという「証拠」を集めなければ
なりません。
いままでの管理会社や管理組合からの注意喚起の経過記録や騒音が起きた時間帯や
日付、どういった騒音なのかといったことを記録します。
その際、騒音の音量なども専門の計器で録音しておくことも大切です。
弁護士費用も掛かります。
引っ越しができない持ち家の人でしたら、ここまでやる必要性もありますが、
賃貸マンションやアパートでしたら、多少損をしてでも、さっさと引っ越して
1日でも早く快適な生活を取り戻した方が結局お得だと思いますよね?
また、物件を契約する前に管理会社や大家さんに前の入居者が退去した理由を聞いたり
それとなく問題がなかったか確認するということも大切かも知れません。