不動産の決済とは?
決済と引渡しの違い
決済の流れは?
我々不動産業者や銀行は、もう当たり前のように「決済」という言葉を口にしますが、
初めて不動産を売買する人にとっては、決済の意味がわからないという人もいます。
そこで今回は、改めて決済についてご説明したいと思います。
売買契約を結んで、
まず「決済」と「引渡し」は、どう違うのでしょうか?
●決済…買主が売主に売買代金(残代金全額)を支払うことをいいます。
●引渡し…売主は売買代金受領と引換えに、買主へ物件を引き渡し、買主のために
所有権移転登記の申請手続を行うことをいいます。
厳密にいえばこのような違いを挙げることができると思いますが、
簡単にいえば残代金を支払い、所有権移転登記を行うことを「決済」と言っても
構わないと思います。
では、どのような感じで行うのかと言いますと、
決済日当日に関係者が、通常は銀行に集まります。(決済場所は、銀行でなくても
不動産仲介業者の会社や売主宅、買主宅など決まりはありません)
この決済に集まる関係者とは、、
売主、買主、所有権移転登記を行う司法書士、不動産仲介会社の担当者、
買主が住宅ローンを借りる金融機関の担当者が立ち会うことが一般的です。
また抵当権などを抹消する必要がある場合は、売主が住宅ローンなどを借りている
金融機関の担当者も立ち会うことがあります。
決済の一般的な流れとしましては、、、
1.司法書士が登記に関する書類の確認と本人確認をします。
2.書類に不備がなければ、住宅ローンの実行がされます。
3.残金の支払い
固定資産税・都市計画税や管理費・修繕積立金などの各種精算金の授受も行います。
仲介手数料の支払い
4.領収書の授受
5.鍵や建築図面、測量図などの受け渡し
時間にして早ければ15分くらいから1時間以上掛かる場合もありますが、
大体30分くらいが目安でしょうか?
不動産業者としても、契約以上に決済の時は、「何か書類に不備がないか」
非常に緊張するものです。
決済が終了して売主さん、買主さんが笑顔で別れる時が一番嬉しい時ですね。