LPガス料金 設備の上乗せ禁止へ
エアコン・給湯器などの設備は、ガス料金への上乗せ禁止へ
長年の商慣習にメスを?
今週アパート・マンション経営をしている大家さんにとって大きなニュースが
流れました。
LPガス=液化石油ガスの賃貸住宅向けの料金で、エアコンや給湯器といった
関係のない設備費用が利用者に上乗せされている問題で、経済産業省はこうした
上乗せを禁止する方針を示したのです。
都市ガスのないエリアはもとより、都市ガスが使えるエリアでもLPガス会社の
お客を取り込もうとする競争は激しいものがありましたからねー。
どんなものが無償提供されるかと言いますと、ガス会社によっていろいろですが、
例えば給湯器やエアコン、モニター付きインターホン、ウォッシュレットなどが
よくあります。
中には洗面台を付けてくれたなんてのも聞いたことがあります。
入居者のガス料金に影響がないくらいでしたら、各社のサービス努力となったの
でしょうが、競争が激化してだんだんエスカレートして来ちゃったんですかね?
一部の大家さん側も、「あそこのガス会社はこういうサービスをしてくれるといって
るんだがオタクはどうだ?」
なんて言われれば、ガス会社もいっぺんにアパート・マンションの顧客を何十人も
失いたくはありませんから必死になりますよね?
方針案では、ガス料金に計上できる費用を明確化するとのこと。
ボンベやメーターなどの設備費や点検、検針にかかる固定費を「基本料金」とし、
ガスの使用量に応じて発生する「従量料金」として計上するようです。
ガス消費に用いられる器具以外の設備費の計上は認めず、給湯器やエアコンなどの
費用は家賃に含めるべきだという方針です。
これでは、ガス料金は安くなるかも知れませんが、家賃は高くなる?
更にすでにガス料金に組み込まれている既存の契約をどうやって家賃に移して
いくのでしょうか?
違反した場合には販売事業者への立ち入り検査や登録取り消しのほか、30万円以下の
罰金を科すことができる罰則も設けるとしています。
来春までに関係省令を改正し、2027年度の施行を目指すとのことですが、
どうなるんでしょ?