B5、B4は、なぜ使わなくなったのか?
A判とB判の成り立ちの違いについて
いつからA判に変わったのか?
いつの頃からか、A4の書類が主流になりましたね?
近年では、B5、B4という紙をほとんど使うことはなくなりました。
どのくらい使わなくなったかと言えば、当社が創業した約4年半前のコピー機を
リースした際にセットしたB4、B5のコピー用紙がそのまま1度も補充すること
なく残っているくらい使っていません。(笑)
昔は不動産広告の図面と言えばB4が当たり前でしたが今ではA4になっています。
変わった当初は、小ささに違和感もありましたが、それにも慣れるんですねー。
なぜB判を使わなくなったのかを述べる前に、そもそもなぜA判とB判があるのかを
調べました。
もともと「A判」とは、19世紀の物理学者オズワルドによって発明されたドイツ発祥の
サイズ規格です。
面積が1平方メートルの「ルート長方形」をA0としました。そのA0を4回、半分に
したものがA4というわけです。
このA規格の用紙は国際的な標準サイズですので、「ISO 216(国際規格)」
で規定されており、海外でも通じるサイズです。
さてB判の方はといえば、これが日本オリジナルのものなんですねー。
B判用紙の生まれはなんと江戸時代。幕府御用達の御用紙であった「美濃版」の
サイズ規格だったそうです。
そう言えば時代劇に出てくる墨で書かれた帳面は、ちょっと小さいですよね?
そして1992年にそれまでA判とB判の両方を使っていたのを、民間企業が公文書を
扱う際の負担を軽くするため、効率よく行政文書を取り扱うためという理由で
紙のサイズに関するルールが国会で審議されました。
そして翌年には、厚生労働省から「各省庁で使われるすべての行政文書の規格を
A4とする」という指針が示され、『行政文書の用紙規格のA判化に係る実施方針に
ついて』が通達されます 。
それ以来A4用紙は、20年以上もの間ビジネス文書の基本サイズとして取り扱われて
きたのです。
なおこの指針では“地図や写真、許可証などは対象外”とされているため、現在でも
折り畳み地図などはB5判で販売されていることが多いという訳です。