中古住宅価格が上昇中
過去5年間の不動産価格指数から
リセールバリュー指数から
どこまで高くなる?
前回の不動産ブログで建築資材価格が上昇しているという記事を書きました。
今回は、それに関連して新築、中古ともに戸建て、分譲マンション価格が上昇している
というお話です。
国土交通省が公表している不動産価格指数を見てみますと、、
過去5年間の不動産価格指数 (2010年の平均値を100とした数値で表されています。)
土地 戸建て マンション
2019/01 101.3 105.3 146.1
2020/01 93.5 102.0 151.4
2021/01 102.1 102.9 157.1
2022/01 107.1 111.8 175.0
2023/01 109.8 117.6 189.4
これを見ますと土地、戸建ての不動産価格指数はここ5年間で約8〜12%上昇して
います。
しかし、マンションに関しては約30%上昇しており、2010年からだと89%上昇している
ことになります。89%の上昇というのは、1.89倍ということです。
東京カンテイが発表した「中古マンションのリセールバリュー 2022」というのが
あります。
これは分譲マンションにおいて、新築時と築10年時での価格を基に「維持率」を
駅ごとに算出し、現況や傾向などについて調査・分析したものです。
2022年の首都圏におけるリセールバリューは平均132.5%で、2021年の
119.8%から上昇しました。
中部圏のリセールバリューは首都圏ほどではありませんが、平均109.3%で、
前年の104.0%から上昇しています。
リセールバリュー(%)というのは「流通時の価格÷新築分譲時の価格×100」で
算出したもので、簡単にいうと新築時の価格より10年後の価格が高いと100を
超えてきます。
東京で1番リセールスバリューが高いのは六本木1丁目のマンションで新築分譲時の
平均坪単価が約484万円だったのが、10年後には約1217万円にまで
なっています。
これって、異常ではないでしょうか?
建築資材の価格高騰も、新築や中古マンション、戸建て住宅の高騰も
早く収まってくれることを願いたいですね?