四六時中と二六時中
四六時中の由来
江戸時代の時間の数え方
丑三つ時は何時?
昨日のブログで「1秒の定義」というのを載せましたが、引き続き時間についての
お話です。
四六時中(しろくじちゅう)とは、「一日中ずっと」「いつも」という意味で
すが、元々は、一日中という意味で使われていた言葉は「四六時中」ではなく、
二六時中(にろくじちゅう)でした。
しかし、1873年に西洋から太陽暦、及び24時間制が導入されたことをきっかけに、
現在の「四六時中」が使われるようになったといわれています。
4×6=24ではなく2×6=12が1日だったんですね?
といいますのは、江戸時代は、日の出と日没の時間を基準に、一日を12等分した
「十二時辰(じゅうにじしん)」という時間を使っていたからです。
1日12個に区切ってそれぞれに干支の「十二支」(子・丑・寅・卯・辰・巳・
午・未・申・酉・戌・亥)で区切っていました。
こんな感じです。
子の刻: 午後11時~午前 1時
丑の刻: 午前 1時~午前 3時
寅の刻: 午前 3時~午前 5時
卯の刻: 午前 5時~午前 7時
辰の刻: 午前 7時~午前 9時
巳の刻: 午前 9時~午前11時
午の刻: 午前11時~午後 1時
未の刻: 午後 1時~午後 3時
申の刻: 午後 3時~午後 5時
酉の刻: 午後 5時~午後 7時
戌の刻: 午後 7時~午後 9時
亥の刻: 午後 9時~午後11時
二時間は一刻(いっとき)、一時間は半刻(はんとき)、30分は四半刻
(しはんとき)となります。
30分以内は、大体でしょうね?
日本時計協会のHPがわかりやすいのでご覧ください↓
https://www.jcwa.or.jp/kids/hatena-4-3.html
ちなみに、丑三つ(うしみつ)は、現代の時刻にすると、午前2時から午前2時30分
までの間(もしくは、午前2時)ということになります。
1秒をどんどん高精度に高めていく現代と時間がゆっくりと流れていた昔と
どちらが幸せだったんですかね?