「ヴ」という字は誰が考えた?
「ヴ」の由来について
バイオリンそれともヴァイオリン?
今回は、「ヴ」という字について調べてみました。
キーボードのVUと押すと、ヴという字になるあのヴです。
不思議に思われたことはないでしょうか?
なぜ「ブ」ではなく「ヴ」なのか?
ヴというのは、日本語に本来存在しない子音である有声唇歯摩擦音 [v]の音を仮名で
表すために用いられるものと辞書には書いてありました。
「 Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン) 」とか、、。やっぱりルイ・ビトンでは、なんか
ザブトンみたいで高級感が出ませんものね?(笑)
「エヴァンゲリオン」とかもそうですね?
そして、この文字を発明?したのは、なんとあの福沢諭吉だそうです。
福沢諭吉が江戸にきて初めて出版した「増訂華英通語(かえいつうご)」という本で
初めて使われたそうです。
これは福沢諭吉が初めてアメリカに渡ったとき、「華英通語」という、中国語を英語に
通訳するための単語集を買い求め、この英語の発音にカタカナをつけて出版したのだ
とか。
確かにVの英語を発音する時は、ただブではなく上の前歯で下唇を軽く噛んで
ヴと発音しますものね。
ブよりヴのほうが、確かにその感じが出るように思います。
さすがです、福沢諭吉先生!
しかし、一説には、福沢諭吉より先にヴを使ったのは、政治家で儒学者の新井白石だとも
言われています。
ただ、新井白石が「ヴ」を使った「東雅(とうが)」という本は、中国語の発音に
「ヴ」を当てたものだったということで、英語の「v」の発音に「ヴ」を当てたのは
やっぱり福沢諭吉ということになるのだとか、、。
ちょっと注意してみますと、最近は、バカンスをヴァカンスと呼んだり、バイオリンを
ヴァイオリンと使われていることが増えてきているように感じますねー。
でも、「バレーボール」を「ヴァレーボール」とは言わないし、「テレビ」を
「テレヴィ」とは絶対言わないのはなぜでしょ?