自転車レース「クリテリウム」とは?
クリテリウムとは?
ロードレースの魅力を書いた小説も
富士市で「第1回富士山サイクルロードレース 富士クリテリウムチャンピオンシップ」
が、3月19日、20日と開催されました。
新聞にも載りましたので、結果をご存知の方も多いと思います。
ですので、このブログでは、レースの詳細ではなく基本的な「クリテリウム」について
ご説明することにします。
クリテリウムとは、フランス語で「選抜競技」の意味を持ちます。
自転車レースといえば、ロードレースを思い浮かべる方が多いかも知れません。
世界最大の自転車ロードレースであるツール・ド・フランスのように、3週間をかけて
行う競技もあります。
クリテリウムは、そのようなロードレースとは違い、公園の通路や市街地の公道を
交通規制し、通常1周1~5キロメートル程度のコースを何周か回って順位を競うもので
1日単位で行われます。
今回のレースは、富士市の市街地にある「青葉通り」を舞台に、3月19日の予選は
1.8kmのコースを15周する合計27kmで、3月20日の決勝は、同コースを30周する
合計54kmで開催されました。
曲り角などさまざまな道路条件がある公道を周回するため、観客たちは目の前を
猛スピードで走る選手たちの姿を何度も観ることができます。
クリテリウムで選手たちに求められるのはスピードと自転車を操るテクニック。
数十人の選手がわずか数十センチの間隔でひしめき合いながら大集団で走る様は
とてもスリリングです。
このレースの勝負を決めるのは数人のグループでの逃げか、大集団でのゴールスプリント
です。
ゴール前に大集団で突っ込んでくるゴールスプリントになれば、大迫力間違いなしです。
また、チームとしての心理的な駆け引きもレースの魅力です。
このあたりまでわかるようになると、自転車競技の違った魅力も見えてきますよ。
そのあたりを書いた稀少な小説がありますので、最後にご紹介します。
近藤史恵著 サクリファイスシリーズです。これを読めばロードレースのおもしろさが
かなりわかってきます。
「泣き虫ペダル」よりも大人向けかも知れませんし、1作目のサクリファイスは
ミステリー小説としてもおもしろいと思います。
但し、順番通りに読んでいった方がいいと思いますので、一応並べますと、、。
サクリファイス→エデン→サヴァイブ→キアズマ→スティグマータの順です。
まだまだマイナースポーツの自転車競技ですが、少しずつでも、ファンが
増えていくことを祈っています。