購入住宅に「猫被害」損害賠償？

ある猫被害の裁判について

今回は、ちょっと珍しい不動産トラブルについてご紹介します。

先月１５日に福岡地裁において、「猫被害」について争っていた裁判の

判決が出ました。

どういうことかと言いますと、、

ある男性が、中古住宅を購入して住んでみると、敷地内に猫が多数生息しており

オートバイの部品が猫の糞尿で腐食して動かなくなるなど

「絶え間ない被害にさいなまれた」として売主と不動産仲介業者を訴えました。

売主側は、引渡し前には猫は住みついていなかったと主張。

しかし、裁判官は売主や家族の行動から、契約前から猫の被害があり、売主も

把握していたと指摘。

そして住宅が「通常有すべき品質・性能を欠く瑕疵（かし）に当たる」として

売主に賠償責任を負う判決を言い渡しました。

慰謝料５０万円のほか、猫の侵入を防ぐためのブルーシートや消臭剤の購入費用も

損害と認め、合計１１６万円の支払いを命じました。

不動産仲介業者への請求は、「売主から猫被害を聞いていたとは認められない」として

退けたとのことです。

中古住宅を売却する売主さんも、購入される買主さんも、家本体ばかりに

目が奪われがちですが、このようなことも起こり得るということにもご注意くださいね。