「宜しく」と「よろしく」どちらが正しい?
「宜しく」と「よろしく」の使い分け
「致します」と「いたします」の違いは?
安易に漢字を使うと、、、
年賀状に「今年も宜しくお願い致します」と書きました?
それとも「今年もよろしくお願いいたします」と書きましたか?
これって、正解は「よろしくお願いいたします」ってことをご存知でしたか?
「よろしく」は品詞としては副詞にあたり、形容詞「よろしい」の連用形になります。
意味は場合によってさまざまですが、主なところでは、「ちょうどよい具合に」
「ほどよく」「適当に」といったものや、人に何かを頼んだり、好意を示す際に添える
などの使い方があります。また言伝の形で、別の人へ好意を伝える際にも使われます。
それに対して「宜しく」は、「よろしく」という言葉の漢字表記が「宜しく」ですが、
実はこの読み方は常用漢字表には含まれていません。
「宜しく」というのは、実は当て字なんだとか、、。
「常用漢字表」にない言葉は、公用文では使えない決まりになっていますから、
「公用文における漢字使用等について」においても、「よろしく」が正しい表記で
あるとしています。
また「いたします」という言葉は、「する」の謙譲語である「いたす」の語尾に、丁寧語
「ます」をつけたもの。
「連絡する」「お願いする」などの、動詞のあとにつなげる「補助動詞」として
使います。
そして「致します」と漢字で書いてしまうと、「致す」という別の動詞の意味になって
しまうのだそうです。
「致す」は「至らせる、及ぼす、仕向ける」などの意味で、「する」の謙譲語では
なくなってしまうとのことです。
恥ずかしながら私も、「なるべく漢字を使った方がいいのでは?」と安易な
考えから「宜しくお願い致します」を使っておりました。ハハッ
「あ~ぁ、このことをせめて年賀状を書く前に知っておけば良かった!」(笑)
私から年賀状を受け取った方々、無知な私をお許しください。