なぜ「マンション管理会社」が突然撤退?
管理会社の撤退が増加する理由とは?
その原因は?
11月8日の東洋経済オンラインで、”実は続出「マンション管理会社が突然撤退
の怖さ”という記事が出ました。
今回はその記事から一部抜粋してご紹介します。
数年前あたりから、分譲マンションの管理会社の撤退が増加しているということは
耳にしていました。
大手管理会社がマンション管理組合に対し管理委託費の値上げを要請し、
管理組合が応じなければ契約を更新しない、、、。
財閥系の大手管理会社だけではありません。これまで「安い管理委託費」を管理組合へ
提案し、財閥系大手管理会社などからリプレイス(変更)してもらい規模を拡大して
きた独立系管理会社に至るまで、管理組合へ管理委託費の増額を提案し、
提案が受け入れられないと契約更新しない、という流れになって来ているようです。
理由として挙げられるのは、、
1つは、管理会社の人手不足です。管理会社の社員は一人あたり10棟前後のマンションを
担当しますが、住民からのクレームを受けるなどストレスが溜まりやすく、仕事の
定着率は高くありません。そのため、人手を確保するために人件費が高くなります。
給料を上げるか、担当するマンションを減らすかして人員を確保したいということ
なのでしょうか?
また、以前は大規模修繕工事など派生する仕事の受注も見込めてましたが、
修繕積立金も安く据え置かれたままなのに、資材の高騰などによって、利益が減って
来ていることも理由の一つと言えます。
通常の清掃業務だけでは、利益はほとんど出ませんので、大規模修繕工事の
斡旋などで今までは利益を出していたのですが、それも難しくなってきたようです。
つまり、安い管理委託費のまま値上げに応じてくれない管理組合と付き合っていても
儲からないから、採算の取れる物件を厳選して受託しようということみたいです。
昔のように管理組合が管理会社を選ぶ時代は終わり、管理会社が良いマンションの
管理組合を選ぶ時代に変わりつつあるということですね。
この流れはいずれ収益物件の管理会社にも影響が出てくるかもしれません。
現在の管理料は、およそ賃料収入の3~5%くらいが多いですが、近い将来には
もっと管理料が値上がりしてくるかも知れません。