松坂大輔投手の引退試合に思うこと
松坂大輔投手といえば
思い出に残る明徳義塾との準決勝
今週火曜日に松坂大輔投手の引退試合が行われました。
最後は、打者一人に対して5球を投げ、四球。最速118キロという平成の怪物と
言われた選手にとっては、やや寂しいものとなりました。
メジャーの晩年からは、ケガに苦しみ引退試合を見ても、「ここまで状態が悪かった
のか」と愕然と致しました。
私的には、松坂選手の記憶が一番強く残っているのは、やはり横浜高校時代の活躍です。
そう高校野球ファンなら誰でも覚えている第80回大会です。
横浜高校にとって春夏連覇が懸かったこの大会の準々決勝での、PL学園との死闘。
延長17回、250球を投げ抜き勝利した松坂。
続く準決勝での明徳義塾戦。8回表までに6対0と圧倒的な劣勢に立たされた
横浜が、8回裏に4点を返し2点差に。
この試合、松坂は4番でレフトに入っていました。右腕はテーピングで
グルグル巻きです。
PL学園との試合後に「明日は投げません」といっていた松坂。
明徳義塾の馬淵監督も松坂抜きの横浜なら勝機は十分にあると確信し、試合前の
ミーティングで選手に、「お日さんが西から昇らなければ、お前たちは勝てる」と
ナインを鼓舞していたほどです。
そして、ブルペンで右腕のテーピングを「バリバリバリ」と剥がして、2点差の
9回表のマウンドに向かうのです。
このシーンをテレビで観ていた私は、心の底から痺れましたねー。もう号泣ですよ。
そして、9回裏に奇跡のサヨナラ勝ちをした横浜高校 松坂は、なんと決勝では
ノーヒットノーランをやってのけ、見事春夏連覇を達成するのです。
まさに怪物。誇張なしの平成の怪物でした。
あんなドラマ、感動はもう二度とないかも知れないと思わせるほどの男でした。
最優秀防御率2回、最多勝3回、最多奪三振4回、新人王、沢村賞、ベストナイン3回
ゴールデングラブ賞7回。06・09年WBC日本代表(いずれもMVP)。
日米通算377試合、170勝。 勝率 ’612 防御率3.53
松坂投手、本当にお疲れさまでした。そして、数々の感動をありがとうございました。