日本に野球が伝来したのは、いつ?
日本に野球が伝来したのは、いつ?
2つの説があり
来年が野球伝来から150年目
野球殿堂博物館の公式ホームページによりますと、日本の野球の伝来について
”1872年に第一大学区第一番中学のアメリカ人教師ホーレス・ウィルソンが生徒に
ベースボールを伝えた。
翌年、開成学校と校名が変わり新校舎とともに立派な運動場が整備されると試合が
できるまでになった。”とあります。
これが定説になって来ましたが、2021年10月8日の静岡新聞の記事によりますと
東京在住の英国人歴史家マーク・ガルブレイスさんがそれに異を唱えているとのこと。
その根拠として、1871年(野球が伝来したといわれる1年前)10月30日に
日本寄港中の米軍艦「コロラド」の水兵と横浜在住の外国人とみられる
「シビリアン(市民)」の間で、現在の横浜公園で野球の試合があったと報じる
新聞記事を見つけたというのです。
しかも、これを報道した英字新聞「ジャパン・ウイークリー・メール」には、
「日本で初めて」という記述がないことから、ガルブレイスさんは、「試合は
すでに何度かあったのでは」と推測しています。
つまり、この頃には、野球が日本人の目に触れて認知されていた可能性があるのでは
ないかと指摘しています。
しかし、野球殿堂博物館の関口主任学芸員は、「横浜での試合のことは知っています」
とその存在を認めながらも、「野球が日本人に伝えられた」のは、やはり
ウィルソン氏であるとしました。
このウィルソン発祥説をとると、来年がちょうど野球伝来から150年という節目を
迎えることになります。
それを記念した特別企画展が先月からすでに始まっています。
だからという訳では、もちろんないでしょうが、私も野球が伝来したのは、
(野球を日本人に教えたのは)ウィルソン氏であるとする方がなんかスッキリする
感じがしますね。