エスカレーターでの立ち位置は? 大阪 東京
エスカレーターで空けるのは右?左?
世界の国々では?
なぜそうなった?
左側に立ち右側を空けるのが、本当に正しいの?
埼玉県で10月1日から、全国初の「エスカレーター歩かない」条例が施行されました。
安全のためエスカレーターを利用する際には、歩かず立ち止まることを求める条例だ
そうです。
そう言えばいつの頃からか、エレベーターに乗ると左側に立ち、右側を歩いていく人の
ために空けるようになりましたね?
と、ここで「いやいや、そうじゃない!」という意見が、、。
そうです。大阪ではこれが逆で右側に立ち、左側を空けるのが普通なのです。
(新大阪駅の新幹線ホームでは違う場合もあるらしいですが、、)
なぜ、東京と大阪ではエスカレーターで立つ場所が違うのでしょうか?
大阪は東京に対抗して、わざと右側に立つようにしているのでしょうか?
ネットに出てる昔のアンケート調査によりますと、
「右に立つ」という回答が多かった都道府県は、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、
福井県、島根県、愛媛県、徳島県、宮崎県の9つだけでした。
中には、右、左関係なく横並びでエスカレーターに乗ってるという回答も多かったよう
ですが、やっぱり左側に立つというのが、エスカレーターに乗る時の一般的なマナー
だと考えている人の方が多くいるようです。
では、なぜエスカレーターに乗る時に左側に立つようになったのかということを
調べてみましたが、あまりはっきりと「これだ!」という理由は見つかりませんでした。
どうも「車の左側通行説」が一番有力のようです。
つまり、日本では車や自転車などの乗り物は左側通行だから何か乗り物(?)に
乗った時は、自然と左側へ行き、追い越す時には右からという癖?ではないかという
漠然としたものです。
これに対して、大阪の右側に立つというのには、ちゃんとした理由があったのです。
昭和42年(1967年)に阪急電鉄・梅田駅では長いエスカレーターが設置されたために
「片側を空けてほしい」という呼びかけがはじましました。
そして、この時に参考にしたのが、左側を空けて右側に立つというイギリス式の
マナーだったというわけです。
さらに、昭和45年(1970年)に大阪で開催された日本万国博覧会がきっかけだったと
いう説もあります。
世界中から大勢の人たちが大阪に訪れる際の混乱を避けるため、海外で一般的な
「右に立ち・左を空ける」マナーを阪急電鉄・梅田駅で呼びかけたことから、
右に立ち・左を空ける大阪文化圏が生まれたという説です。
ということは、「右側に立つ」という国の方が多いのでしょうか?
調べてみますと、、
●英国:右に立ち・左を空ける
●米国:右に立ち・左を空ける
●香港:右に立ち・左を空ける
●カナダ:右に立ち・左を空ける
●フランス(パリ):右に立ち・左を空ける
●オランダ:右に立ち・左を空ける
●台湾(台北):右に立ち・左を空ける
●タイ(バンコク):右に立ち・左を空ける
●オーストラリア:左に立ち・右を空ける
●ラテンアメリカ:エスカレーターを歩いて上ったりしない
●ギリシャ:右よりに立つが、左を空けるわけでもない
●中国(上海):右に立ち・左を空ける
●中国(本土):片側空けたりしない…というより、基本「我先に行く」状態
と、このようにオーストラリア以外は、ほとんどの国が「右側に立ち左側を空ける」と
いう習慣になっているようですね。
ということは、大阪をはじめ9つの都道府県の方が「世界標準World Standard」って
ことじゃあないですかぁ?(笑)