伝説のチーム 台湾の嘉義農林学校
嘉義農林学校とは?
台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」のご紹介
伝説となった奇跡のチーム KANO
現在、夏の甲子園(第103回 全国高等学校野球選手権大会)が行われています。
雨の影響で順延が続いたり、コロナの影響があったりと大変な甲子園になっていますが、
今年も熱戦が繰り広げられています。
そこで、当ブログでも甲子園に因んだ話題をひとつお送りします。
今からちょうど90年前の1931年、日本統治時代の台湾の嘉義市に実在した、
嘉義農林学校が海を渡って甲子園大会に出場しました。
この実話を2014年に台湾で映画化したのが、「KANO 1931海の向こうの甲子園」
です。
KANOとは、嘉義農林学校(かぎのうりんがっこう)の略称です。
映画を観ていない方のために、ネタバレしない程度のあらすじをご紹介しますと、
嘉義農林学校の野球部は非常に弱くて、公式戦で1勝もしたことがありませんでした。
そこに松山商業の監督だった近藤兵太郎という人が赴任して、技術面や精神面からも
選手たちを鍛えていきます。
周りの大人たちや他校の嘲笑をよそに、予選から快進撃を始めます。
一球たりとも、あきらめないひたむきなプレーをするこのチームに、やがて
多くの観客の共感を呼び起こすというようなお話です。
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3時間を超える長い映画ですが、時間を感じさせませんでしたよ。
野球部監督の近藤兵太郎役を、永瀬正敏さんが演じています。
もうひとつ、このチームの特徴は、選手が台湾原住民、漢人、日本人の混成チーム
だったことです。
これも周りから、ひどい嘲笑を浴びますが、監督の分け隔てない指導で育てられた
彼らは誰もそんなことを気にせずチーム一丸となって相手に全力で向かっていくのです。
現在、台湾の嘉義市は嘉義農林の甲子園出場の歴史を街の誇りと位置づけ、
「野球のふるさと」として、地元のPRに活用しているそうです。
街の中心街の噴水には、甲子園出場チームのエース呉明捷投手の金色の銅像が
設置されています。
また、この映画をきっかけに決勝戦で戦った中京商業(現中京大中京)と
嘉義農林(現嘉義大学)との交流試合が毎年行われるようになったと言います。
台湾との絆 これからも大切にしていきたいものです。