路線価発表 静岡県の下落率はワースト1
令和3年の静岡県の路線価について
路線価とは?
路線価とは?
7月1日に国税庁から発表された静岡県内の令和3年の路線価は、標準宅地の
平均変動率が前年比マイナス1・6%と、全国で最大の下げ幅となりました。
静岡県の平均変動率が全国でワースト1ですと、、。
これで平成21年以来13年連続の下落となりました。
都道府県別の平均値をみると、上昇したのは7道県で、昨年の21都道府県から大きく
減りました。
逆に、下落したのは39都府県で昨年の26県から増加しました。
この路線価というのは、道路に面した土地の価格のことを言います。
市街化区域の主な道路に値段がついてる?といった感じです。
(実際の土地の査定は、形状などによっても変わりますので、その道路に面して
いる土地全部が同じ価格になるわけではありません。)
土地を譲り受けた時にどのくらい相続税・贈与税がかかるかは、この路線価をもとに
計算します。
3月に国土交通省から出される公示価格に対して、路線価は国税庁が、道路に面した
土地の1平方メートルあたりの評価額を1月1日の時点で算定するものです。
大体、公示価格の80%程度に算定されています。
静岡県の路線価に戻りますと、県内に約9000ある路線価の標準宅地では、
平均で、去年より1.6%価格が下落し、上昇した地点は1つもありませんでした。
しかも、これは今から約半年前の1月1日時点での評価ですから、コロナ禍の
影響を今も受け続けている現在の状況とは乖離がある場合もあります。
もともと路線価は時価より低く設定されていますが、時価が想定以上に下落した場合は
割高な路線価で資産評価が行われることになってしまいます。
実際に昨年などは、コロナ禍により年の途中で大幅に地価が下落し、
路線価が地価を上回った地域が出たため、大阪・ミナミなどで初の減額補正が
行われた例もありました。
路線価は、ひとつの指標であって、実際の土地相場価格とは違いますので
お気を付けください。