悪人地蔵菩薩 浜北区内野
悪人地蔵とは?
菩薩とは?
菩薩の意味は?
先日YouTubeを見ていましたら、「悪人地蔵」というものがあるということを
知りました。
興味を引いたのは、その地蔵のある場所が私がいつも使っている通勤路からちょっと
横道に入っただけの所にあることでした。
(染地台野鳥公園の池の東側、グーグルマップで見ますと稲荷神社と出ています。)
さっそく今日の通勤途中にカメラを持って行ってきました。
赤い鳥居がありますのですぐにわかりました。(こちらは豊川稲荷だそうです)
その手前の階段を登ったところに「悪人地蔵菩薩」と書いてある石碑があります。
愛称ではなく「ホントに悪人地蔵という名前なんだ!」ということにまず驚きました。
そして地蔵の前には何十もの「お茶」が供えられていました。
その地蔵の横に「悪人地蔵由来」が書かれていましたので自分勝手に要約しますと
”幕末の頃、金指の里に内山なにがしという悪人がいて、数十名の命を奪った後
捕らえられて文久3年(1863年)3月18日に処刑された。
その後、同じく金指の人の夢枕にその悪人が現れて、自分のした行いを悔い
世の人のあらゆる難病を治すことによって自分の罪を償うとのこと。
そして願わくば、自分を地蔵菩薩に刻んで、悪人地蔵と名付けてくれれば
病に苦しむ人を助けましょう。
その祈願の時には、一椀のお茶を供えるようにと。
後にこの話を聞いた内野の池谷藤十郎という人が発起人になり、この悪人の
言う通りに地蔵にしたところ、これを祈願した人の中から難病が全快したという者が
多く出て来た”というような内容だったかと思います。(後半は省略)
かなりの達筆で書かれていましたので、詳しくは読めませんでしたが、
大まかには、こんなことが書かれてたはず?です。
「悪人地蔵菩薩」とありましたが、私は今まで菩薩とは、なんとなく
慈悲深い姿をイメージしていました。
この内山何某という人のように何十人も人を殺し処刑されたような人が菩薩というのは
なんとも不思議な気がしていました。
そこで菩薩という言葉を調べますと、
「菩薩」とは「菩提薩捶(ぼだいさった)」の略だそうです。
「菩提」とは、インドの古い言葉を漢字で表したもので、「真実の悟り」のこと
「薩捶(さった)」は「求める人」のこと。
ですから「菩薩」とは、真実の悟りを求める人のことを指すそうですよ。