売買取引のITによる重要事項説明
IT重説とは?
IT重説の流れについて
売買の重要事項説明も非対面で
重要事項説明とは、宅地建物取引業法(宅建業法)という法律に定められた手続きで、
不動産の売買をするときには必ず行わなければなりません。
そして、その目的のひとつは買主の保護です。
一般の方は不動産に関する知識や経験がほとんどありません。
高額な不動産を購入するにあたり、買主の誤った認識や勘違いで損害を被らないように
するために、重要事項説明という手続きが義務づけられているわけです。
その重要事項説明は、今までは対面で行われていましたが、今年の4月から
IT重説を本格運用されることになりました。
IT重説(ITを活用した重要事項説明)とは、「宅地建物取引業法第35条に基づき
宅地建物取引士が行う重要事項説明を、テレビ会議等のITを活用して行うこと」を
指します。
賃貸借契約におけるIT重説は2017年10月1日から既に運用が始まっています。
一方、売買取引におけるIT重説は社会実験の段階です。
このIT重説ですが、お客様と共通の画面を見ながら説明するというものでは
ありません。
従来の重要事項説明書を事前にお客様の元へ郵送して、その書類を
みながら、画面で説明するというものです。
流れとしてはこんな感じになります。
①[宅建業者]重要事項説明書の作成
↓
②[宅建業者]重要事項説明書の内容確認、記名押印
↓
③[宅建業者]重要事項説明書を2部相手方(顧客)に送付
↓
④[顧客]重要事項説明書を受領
↓
⑤【重要事項説明を実施】(顧客は送付された重要事項説明書を見ながら説明を受ける)
↓
⑥[顧客]重要事項説明書の内容確認、記名押印等
↓
⑦[顧客]重要事項説明書を1部宅建業者に返送
お客様の負担がちょっと増えますね?
それでも遠方にいる方や、コロナ禍で対面はちょっと、、という方には
良いかも知れません。