世界最古の靴は?
世界最古の靴は?
世界最古の革靴は?
最古の革靴は、ローファーだった?
これまでに発見された世界最古の靴は1938年に米国オレゴン州のフォートロック
洞窟にあったもので、紀元前7000年頃にヨモギの樹皮で作られたサンダルだと
されています。
中国や日本の弥生時代の遺跡からは、下駄の原型とも言われる「田下駄」が発見されて
います。
サンダルや下駄は「靴」という定義からはちょっと違うのではという方は、
2010年6月に「世界最古の革靴」の発見がありました。
トルコ、イランの北、グルジアの南、カスピ海と黒海の間にあるアルメニアという国の
洞窟から発見された革靴が、放射性炭素年代測定法による分析の結果、
紀元前3500年前のものと分かり、現在のところ、「世界最古」なのだとか。
この洞窟で発掘されたモカシンタイプの革靴は、5500年前のもので、エジプトの
ギザのピラミッドの建造時期より1000年も古いそうです。
靴は、ヒツジのふんの地層の下から発見されました。洞窟内は乾燥した状態が保たれ、
ふんで保護されていたこともあり、ほぼ完全な状態で残っていたといいます。
見つかったのは片方だけで、1枚の牛革で足の形に沿うよう作られており、
ローファーに似ています。
サイズは約24.5センチで、男性用か女性用かは不明。
製作技術や形状は、欧州各地で発掘された後の年代の靴と極めて類似しており、
「このタイプの靴は数千年にわたって、多様な環境の広範囲の地域で履かれてきたの
だろう」と学者は言っているそうです。
なお、靴の中には草が敷き詰められていましたが、保温のためか、シューキーパーの
ように靴の形を保持するためのものかは不明だといいます。
写真をご覧になりたい方はこちら(ナショナルジオグラフィックニュース)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/2779/