ホテルニューグランド発祥
横浜のホテルニューグランド発祥の料理とは?
シーフードドリア発祥のホテル
1927年開業、異国文化の窓口として横浜と共に歩んできたホテルニューグランドは、
歴史に培われた日本を代表するクラシックホテルの一つです。
こちらのホテルは、いくつかの料理を発明?しています。
今回はホテルニューグランドのホームページからそれらの料理をご紹介します。
シーフードドリア
『ホテルニューグランド』で初代総料理長を務めたサリー・ワイルが考案した料理です。
S・ワイルは、1927年、ニューグランド開業の際にパリから招かれたスイス人シェフ。
S・ワイルは、メニューに
「コック長はメニュー外のいかなる料理にもご用命に応じます」と記し、
お客様の要望に合わせて様々な料理を作って提供していました。
ある時、滞在していた銀行家から、
「体調が良くないので、何かのど越しの良いものを」
という要望を受け、即興で創作した一皿を、お出ししました。
その時作ったのは、バターライスに海老のクリーム煮を乗せ、グラタンソースに
チーズをかけてオーブンで焼いたもの。
好評だったこの料理は、"Shrimp Doria"(海老と御飯の混合)として、
レギュラーメニューになり、ニューグランドの名物料理の一つになりました。
それが弟子達によって他のホテルや街場のレストランでも提供されて広まり、
今や、全国の洋食の定番料理「ドリア」として大人気となりました。
ナポリタン
2代目総料理長 入江茂忠が、接収時代、茹でたスパゲッティに塩、胡椒、
トマトケチャップを和えた物を米兵が食べているのを見て、アレンジ加えて
生み出した一品だそうです。
入江シェフは、ケチャップスパゲッティに代わって、トマト風味を生かした風味豊かな
ソースを作り出し、スパゲッティと合わせてお客様へお出ししました。
ニンニクと玉葱の微塵切りを飴色になるまでよく炒め、トマトの粗切り、
トマトホール・トマトペーストを加え、ロリエとたっぷりのオリーブオイルを入れて
完成したソースをスパゲッティと合わせたこの料理は、「スパゲッティ ナポリタン」
名付けられました。
プリン・ア・ラ・モード
終戦後7年間、GHQに接収されていた当ホテルは、その期間、将校とその夫人が
宿泊していました。
そのアメリカ人将校夫人たちを喜ばせたいと、当時のパティシエが考案した一品だ
そうです。
こうして見ると、改めて凄いホテルだなと思いますね。
私も2,3回くらいお伺いしたことがありますが、歴史を感じさせる重厚な
品格あるホテルです。
眺めも素晴らしいですしね?