アパート・マンションへの防犯カメラ設置
防犯カメラのメリットは?
注意するべきことは?
防犯カメラを設置することのメリットは?
近年、防犯カメラが設置されているマンションが増えて来ました。
マンションの防犯カメラの設置率は分譲マンションと賃貸マンションでは大きく
異なります。
分譲マンションの防犯カメラの設置率は80パーセントと高いのに対し、賃貸マンション
の場合は30パーセントとなっています。
マンションの出入り口やエレベーター内に設置されていることが多いですよね?
防犯カメラを設置することで得られるメリットとしてまず一つ目は、
マンションで起こる犯罪を未然に抑止する効果があると思います。
たとえば、空き巣は侵入を企てる建物に防犯カメラが設置されているのを見ると、
警戒してターゲットを変える傾向があります。
また、悪徳セールスも同様に、証拠映像として自身の行いが残ってしまうことを考えて
防犯カメラのあるマンションには近づかないでしょう。
二つ目は、事件・事故の現場証拠を記録として残せることです。
万が一不審者が侵入してしまった際に、いち早く記録映像から人物像を把握して、
居住者に注意喚起をすることも可能ですし、不幸にも犯罪が起こってしまった場合に
証拠映像として警察へ提供することもできます。
そして、三つめは入居者のマナー向上効果です。
防犯カメラが設置されていると、多くの人が共有部分でトラブルが起こらないように
気を付けて行動するようになり、マンション全体の入居者のマナーが向上するし、
また、ゴミ置き場に設置すれば、ゴミ出しのマナーも良くなるでしょう。
ただし、防犯カメラを設置する際、注意しなければならないのはプライバシーの
保護の問題です。
現在日本では防犯カメラに関する法律や条例はなく、設置する人の倫理観に任せている
のが現状です。
このような場合は通常、倫理的な観点から、アパート居住者の専有部分はプライバシー
にあたるのでカメラの設置は避けるようにし、共用部分や公共の場所にカメラを設置する
というのが一般的と捉えられています。
また、仮にアパート内で盗難などの犯罪トラブルがあり、入居者がカメラの映像を
見せて欲しいと言われても、カメラには不特定多数の人が映り込んでいるため、
プライバシー保護にあたるので、安易に見せてはいけません。