住宅への満足度調査
賃貸と持ち家との住宅への不満率の差
国土交通省 平成30年住生活総合調査の結果より
住まいの不満は?
5年に1度、国土交通省が住生活総合調査というものを行っています。
今回は、その調査結果から見てみます。
まず持ち家と賃貸のそれぞれに住宅に対する評価を聞いた結果からです。
持ち家の不満率は、18.8%であるのに対して賃貸は33.1%となり、賃貸に
居住している人のほうが、住宅に対する不満が高いことがわかります。
では、具体的ににどういった不満があるのでしょうか?
1位 高齢者への配慮がない(バリアフリーがないなど) 47.2%
2位 地震への安全性 43.6%
3位 遮音性 42.9%
4位 台風時の安全性 38.8%
5位 断熱性 38.6%
などとなっています。
この調査は、5年ごとに行っていますが、これらの項目で遮音性以外の項目の
不満率は年々減少しています。
住宅の質が向上しているということも言えるかも知れませんが、遮音性という
「音」に対しては、みなさん敏感になって来ているようです。
あと目についたのは、現在賃貸に住んでいる世帯の住み替えについてです。
「借家から持ち家」への住み替えが、減少しているのに対して、「借家から借家」への
住み替えは増加していることです。
必ずしも「持ち家」にこだわる人が減っているということですね?
以前、「賃貸派」が初めて「持ち家派」を逆転したという記事を書きましたが、
それを裏付ける結果となっています。
世帯別ではどうでしょう?
単身世帯、家族世帯ともに不満率はそれほど変わりません。
家族世帯が、大体20%前後に対して、単身世帯は、22%~25%とやや
多いくらいです。
この22%~25%というのは、単身世帯の年齢が35歳未満、35歳~64歳
65歳~74歳、75歳以上と区分されているからです。
どの年齢層でも、5人に1人以上は、現在の住まいに不満を持っていると
いうことになります。
ご興味のある方は、こちらからどうぞ
https://www.mlit.go.jp/report/press/house02_hh_000158.html