「火の車」の本当の意味とは?
「火の車」の由来とは?
「赤字「」の由来は?
地獄からの使者 火の車
今回は特に意味はありませんが「火の車」について調べてみました。
コロナ禍によって「収入が減って家計が“火の車”だ」などと使いますが、
実際にはあまり口にしたくない言葉ではありますね?
この「火の車」というのは、そもそもなんでしょうか?
「火の車」は、仏教用語である「火車(かしゃ)」を訓読みしたものです。
「火車」はその名の通り火が燃え盛った車で、生前に悪行を積んできた者を地獄へ
運ぶための乗り物でした。
悪事を犯した人間が死を迎えるとき、牛頭馬頭などの地獄の獄卒が、燃えたぎる炎に
包まれた車を引いて迎えに現れるというものです。地獄からの使者ですね。
また文献によっては死に際ではなく、生きながらにして迎えが現れるといった事例も
見られるそうです。(ウィキペディアより)
燃え盛る火の中で、悪人は地獄に着くまでひどく苦しめられます。
その悪人のさまを、苦しい経済状況の困難さに重ねたことが由来となり使われるように
なった言葉が「火の車」ということです。
「赤字」という言葉の由来も、「火の車」の炎をイメージして出来たのかと
思いましたが、こちらは違うようです。
実は「赤字」とはもともと日本で生まれた言葉ではないとされています。
西洋の簿記では帳簿を作成する際に、支出が収入を上回ってしまったり、
預金を借り越した場合は、その超過した金額を赤のインクで記していました。
このことから海外でも「赤字」という言葉が存在していて、英語では
「in the red」などと表現します。
この西洋の簿記の文化が日本にも入ってきて、日本でも支出の超過額を赤色で
記すようになったことから「赤字」という言葉が誕生したとされています。
今回は、なんか無意識に危機感が出て、こんな言葉が浮かんだのでしょうか?(笑)
ちなみに「火の車」の対義語は、「悠々自適(ゆうゆうじてき)」です。
「悠々自適」は、「悠々=ゆったりと落ち着いている様子」と
「自適=思うがまま楽しむこと」が合わさった言葉です。
俗世間に振り回されることなく、思うがまま心静かに暮らすことを意味します。
やっぱり、絶対にこちらのイメージを強く持ちたいものです!