スイカは、どこから来たのか?
スイカの原産地は?
日本には、いつ頃伝えらえたのか?
スイカは、もともと黄色だった?
夏の味覚を代表するものと言えば、やっぱり「スイカ」ですよね?
色鮮やかな切り口やすがすがしい香りは、たまりません。
今回は、そんなスイカについて調べてみました。
原産は、熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯。南アフリカから中国(11~12
世紀)、ヨーロッパ(16世紀初頭)、アメリカ(17世紀)と伝わっていった
という説があります。
リビアでは5000年前の集落の遺跡からスイカの種が見つかっていたり、エジプト
では4000年前の壁画にスイカが描かれています。
ツタンカーメンの噴墓からもスイカの種が発見されています。
この頃の文献では、「熟したスイカの果肉は黄色」と記述されており、425年頃の
イスラエルのモザイク画にもオレンジかかった黄色いスイカの断面が描かれている
ことから、もともとのスイカの色は黄色だったことがうかがえます。
現在の赤色は、スイカの糖度を決定する遺伝子と果肉を赤くする遺伝子とは
ペアになっているため、品種改良が進むなかでだんだんと赤色になってきたようです。
では、日本にはいつ頃入ってきたのでしょうか?
安土桃山時代、ポルトガル人が長崎にカボチャとスイカの種を持ち込んだ説や
慶安年間、隠元禅師が中国から持ち帰ったといわれる説があります。
しかし、鳥羽僧正の「鳥獣戯画」にスイカらしい絵が描かれていたり、僧義堂の
「空華集」(1359年)にスイカの詩が見られる事から、もっと古い時代
平安朝後期くらいには作られていたのではという見方もあります。
スイカの生産において、世界で圧倒的な生産量を占めているのが中国で世界の
スイカ生産量の約8割を占めています。
国内では、収穫量の多い順から熊本県、千葉県、山形県と続きます。
浜松では、和合地区の和合スイカが有名ですね?
最後にスイカは漢字で書くと、「西瓜」中国語のシーグァから来ているそうです。
シーグァ → シーガァ → スーガァ → スイガァ → スイカって感じ(?)で
スイカと呼ばれるようになったとか、、。
「水瓜」とも書きます。英語のウォーターメロンからの当て字とも言われています。
スイカは元々、自生地が乾燥地帯であるため、野生動物は水分を目当てにスイカの
果実を摂食することになり、胎座の水分ごと種子を飲み込んで糞とともに排泄し、
種子散布が行われていました。
人類によるスイカの利用もこの水分を目当てに始まり、同時に脂肪と蛋白質に
富んだ種子をも食用にするようになったと考えられています。
前回の東京オリンピックでマラソンの金メダリスト、エチオピアのアベベ選手が
競技中に飲んでいたのは、特製スイカジュースだったそうですよ。