「君が代」の2番と3番があった!?
明治時代に歌われていた「君が代」
2番・3番の歌詞と意味は?
君が代の2番と3番の歌詞は?
日本の国歌・君が代が作られたのは明治時代ですが、正式に国歌として法で
定められたのは「国旗及び国歌に関する法律」が制定された1999年(平成11年)です。
曲の長さは約45秒で、世界一短い国家として知られています。
現在法律で制定されているのは1番の歌詞のみですが、君が代が普及しはじめた
明治期には2番以降の歌詞も歌われました。
君が代の2番以降の歌詞とその意味についてご紹介します。
『君が代』
1.君が代は 千代に八千代に
さざれ石の 巌(いわお)となりて
苔(こけ)のむすまで
2.君が代は 千尋(ちひろ)の底の
さざれ石の 鵜(う)のゐる磯(いそ)と
あらはるるまで
明治23年、文部省編集「小学唱歌」に載っている君が代です。
出典は「今撰和歌集」の「源頼政の歌」だとされています。
源頼政は平安時代末期の武将であり、歌人としても名高い人物です。
意味は、
我が君の御代がいつまでも長く続きますように。
深い海の底の小石が波に打たれて集まり、鵜のいる浅瀬に磯となり現れるまで。
そして、更に3番まであります。
3.君が代は 千代ともささじ
天の戸や いづる月日の
かぎりなければ
君が代の3番の歌詞の作者は、平安時代後期から鎌倉時代初期の公家であり、
歌人の藤原俊成です。
六条天皇が即位した際の大嘗祭で詠んだ和歌で、「新古今和歌集」に収録されています。
意味は、
わが君の御代は、千年などと期間を定めて歌に詠むことはできません。
天の戸から出る月や太陽と同じように、限りなく存在し続けるのですから。
そして、なんとなんとこの「生徒用唱歌」以外にも明治時代の教科書には
4番が載っているものもあったようです。
君が代に2番、3番そして4番?まであるとは、知りませんでした。
国歌ですから、もう少しちゃんと勉強しないといけませんね?
その時に、また詳しくお伝えできればと思います。