不動産の価格交渉について その2
不動産の交渉において「情報」の重要性
交渉を有利にする情報とは?
前回の不動産の価格交渉についての続きです。
今回は2番目の要素である「情報」について見てみたいと思います。
交渉の場面でいう「情報」とはなんでしょうか?
これは、たくさんありますね?
わかりやすい例では、たとえば前回でやった力関係が上の人でも、
その人の「弱み」をつかんだら、立場は逆転します。
ドラマなどでやくざが、相手の行動や家族構成などを調べ上げて、その人が
もっとも大切にしたい人やものをネタに脅すというのも、情報をもって制すると
言えるかも知れません。(品のない例ですみません)
不動産の交渉でいえば、「相手がなぜ売りたがっているのか?または購入したい
のか?」という理由を事前に掴んでいれば、交渉に有利に働くはずです。
また、相手がどんな性格の持ち主なのかがわかればどうでしょう?
すぐに怒りだすような短気な人、優柔不断な人、損得より義理を重んじる人など
様々ですが、交渉の場でそれを探り出すより、事前に少しでもそのような
情報が頭に入っていれば、交渉の方法も変わって来るはずです。
また、よく言われるのは、交渉している目の前の人が「決定権者」なのかどうか?
登記上の所有者であっても、ご主人ではなく最終的な決断は奥様が決める家庭だったり
法人であれば、最終的には役員会で決定するなどです。
このような場合は、決定権者と話をする必要がありますし、決定権者にお会いする
ことが出来ない場合は、口頭で伝えるよりもわかりやすい資料やデータを用意する
必要があるかもしれません。
不動産価格(相場)を正確に把握しているかどうかも重要です。
例えば、数年後に新駅や道路が出来る、大型商業施設が誘致される、法改正によって
土地の価値が大幅に上がる可能性がある、または下落するなどの情報です。
その物件自体には何の問題もありませんが、近隣で事件や事故があった、
近くに普通ではない迷惑な人、問題がある人が住んでいるというのも情報です。
まだまだたくさんありますが、このように見てみますと、不動産の交渉において
この「情報」というのが一番重要なファクターと言えるかも知れませんね?
また続きます。