門田隆将さんの本
門田隆将さんの著書のご紹介
素晴らしいノンフィクション作家
門田隆将さんというノンフィクション作家(ジャーナリスト)をご紹介します。
最近は、メディアにもよく出演されていますので、ご存知の方も多いと思います。
門田さんは、高知県安芸市のご出身で、新潮社に入社。
週刊新潮の記者、デスクを経て政治、経済、歴史、事件など、さまざまな分野で
同誌の中核記事を担当されました。
新潮社を退社し独立され、2008年7月、光市母子殺害事件遺族の
本村洋さんを描いた「なぜ君は絶望と闘えたのか -本村洋の3300日」を
刊行。
私がはじめて門田さんの本を読んだのも、この「なぜ君は絶望と闘えたのか」でした。
不必要な美辞麗句を並べるでもなく、どちらかと言うと淡々と、そして
本当に丁寧に取材をされているのがわかるすばらしい本でした。
書かれている事実に驚愕し、怒りを覚え、そして考えさせられました。
そうなんです。門田さんの本を読むと、いつも今まで知らなかった事件や歴史の裏側を
教えてくれ、その内容に驚愕し、時に怒りを覚え、また感動して涙を流し
そして最後に考えさせられるのです。
例えば、台湾で活躍された日本人を描いた
「この命、義に捧ぐー台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡」と
「汝、ふたつの故国に殉ずー台湾で「英雄」となったある日本人の物語ー」を
読むと、現在の台湾と日本の関係がわかりますし、このような日本人がいたことに
同じ日本人として誇りに思わせてくれます。
そして、現在の香港民主化デモの重要性までも深く考えさせられるのです。
門田さんは、著書の中でおっしゃっています。
戦争や事件のことを取材する時、必ず「その場に身を置いて」考えるのだと。
その場にいた人の目線で、その光景を聞き、心情を伺うことにしているそうです。
そして、執筆動機は自分自身の主義、主張の表明ではなく、主なテーマは
「毅然と生きた日本人像」にあると言っています。
外出自粛が続いたまま、GWに入りますが、この機会にまだ門田さんの本を
お読みになったことがない方に、ご一読をお勧めします。
「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の500日」は、門田さんの著書の
中では一番有名かも知れません。
他にもすばらしい本をたくさん出されていますので、ご興味のある方は
門田さんのオフィシャルサイトをご覧ください。