令和2年 浜松の不動産市場を展望
2020年浜松市の不動産市場を予測
浜松市の地価は下落傾向?
今年の浜松市の不動産市場の予測について濱松不動産鑑定の中村進一郎氏の
展望を不動産だより2月号の記事より抜粋してみます。
平成30年7月から平成31年7月までの1年間における全国の住宅地・商業地・
工業地などの全用途を合わせた平均変動率は2年連続で上昇となっています。
しかし、浜松市の住宅地の価格動向を対象に見てみますと、2019年12月で
上昇10%、横ばい30%、下落60%と全体的に下落しています。
区別に見ると中区1.3%、東区0.3%と前年より上昇していますが、
西区は、-0.2%、南区-2.5%と下落しており明暗が分かれています。
1区画(62坪)の価格も1736万円と2016年度並みの価格へと
3年ぶりに下落しています。
商業地については、やはり中区2.9%、東区3.5%と住宅地同様に
この区は上昇しています。
中村氏によれば、住宅取引はいっそう二極化が進んでいくとのこと。
中区では上島、曳馬、和合は人気のあるエリア。
流通している物件が少ないために「出れば売れる」エリアだと言います。
東区なら半田山、篠ケ瀬町。西区なら入野町、北区は三方原町と初生町が人気。
浜北区は区画整理による供給が多い中瀬と中古住宅の売り物件が増えている
内野台の取引件数が増えています。
大平台や染地台も品薄で価格も上昇しています。
近年多発する災害の影響で消費者がより安心・安全でリスクのない立地を
求めていることがよくわかります。この傾向は、今後もよりいっそう強まってくると
予想しています。
また第三都田地区に名だたる企業が誘致されたことで、今後は都田地区へ
人の流れがシフトしつつあるとのことです。
従業員の通勤ルートや生活圏も変化しているため、工業用地にもアクセスが
よく、災害リスクも少ない高台エリアに注目が集まっています。
2020年の浜松市の地価の見通しは、全ての区で下落予想です。
これは、価格が決まる需要と供給のバランスからいくと、需要がそれだけ
減少しているともいえます。
なかなか厳しい今年の不動産市場予想ですが、お客様のニーズに合った
物件供給ができますよう、当社でも物件の開拓に力を入れていきます。