外国人不動産投資家のいま?
日本に投資している中国人不動産投資家の今のターゲットは?
今後の日本社会を見据えて、、
中国人不動産投資が購入する不動産物件とは?
「中国人の爆買い」という言葉を、最近はあまり聞かなくなりました。
不動産業界でも、数年前までは東京オリンピックを見越して、中国人の
タワーマンション爆買いなどが報じられていました。
中国人のタワーマンションブームが終焉を迎えた現在、彼らはどこに投資を
しているのでしょうか?
そんな記事が、「週刊SPA!」に出ていましたので抜粋してみます。
ここ2年ほどは、人民元安傾向で中国人にはタワーマンションなどの
億ションと呼ばれる物件は、割高感が出て来ました。
いまは、中古アパートの一棟買い、東京では北区や板橋区あたりで駅から
徒歩10分圏内の築30年以上の中古アパートが売れているそうです。
こういう物件は、ボロボロで空室率も高いのですが、オーナーは高齢者が
多く、ローンを組んでまでリフォームに追加投資をしようとしない。
そこが、彼らの狙い目だと言います。
そういう物件を安く仕入れて、リフォームをして中国人を中心とした「外国人」に
貸し出すというビジネスモデルです。
また、接道義務を果たしていない再建築不可となっている一戸建ての
中古物件も、日本人の投資家は見向きもしないでしょうが、彼らは現金で
購入して外国人に貸し出したりもしているそうです。
リフォームといっても、最低限のリフォームでお金を掛けない分、安い賃料で
貸出しますので、人気物件となり空室リスクは低いといいます。
しかも入居審査もゆるいので、日本人オーナーに断られた外国人が入るそうです。
ワンルームに複数で入居することや又貸しもOK、最近は審査が通りにくい
非正規の日本人低所得者層の借り手も増えてきているとか、、。
今後の日本の社会状況を見据えて
日本は、少子高齢化が進んでいます。
そこで中国人不動産投資家が、次に目をつけているのが「高齢者養護施設」
今後は高齢者向けに不動産賃貸事業を展開していき、日本でノウハウを積んで
近い将来、中国が少子高齢化時代に入っていくのは間違いないことですから、
その時には、本国でもビジネスチャンスに成り得ると計算しています。
また、シェアハウスや尞の事業にも注目しているといいます。
「入管法」を改正したことにより、外国人労働者や留学生の受け入れが
増えていく流れにあります。
しかし、外国人向けの物件が少なすぎる。そこで外国人向けの学生寮や
シェアハウスビジネスというわけです。
こうしてみると、日本人が切り捨てていた顧客の受け皿となり、高齢化や
資金力不足で死にかけていた日本の中古不動産価値を再生してビジネスに
つなげる中国人投資家を筆頭にした外国人投資家の手法は、
我々にとっても、投資手法の見直しや参考にすべき点も多いのではないでしょうか?